2012年5月22日 GEC 及び 五日市工場 オープニングセレモニー実施について~ものづくり力強化、グローバル展開へ向けた新たなステージへ~ コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:藤岡 純)は、昨年6月から広島市五日市地区の敷地に建設を進めてきた五日市工場がこのほど完成し、本日、オープニングセレモニー(開所式)を行ないました。グローバルな事業展開に向け、グループ全体の生産および開発の最適化を担ったグローバルエンジニアリングセンター(以下:GEC)も併せて、始動致しました。 オープニングセレモニーで、株式会社神戸製鋼所の佐藤社長は「神戸製鋼グループは、中長期経営ビジョン『KOBELCO VISION”G”』の中で、成長する海外需要を取り込むべくグローバル展開を大きな目標として掲げています。建設機械事業は海外売上高比率が6割を超え、新興国の経済成長と共に業容を拡大しており、当社グループの中核事業です。その中で五日市工場は、世界最高水準の生産性と競争力を実現するための最新鋭の工場であり、GECは「ものづくり」の心臓部として、開発・調達・生産技術に関する情報を集約・分析・加工して、拠点の競争力強化に繋げる司令塔の機能を担います。この仕組みは、鉄鋼、アルミ・銅、機械など多くの事業を有する当社グループにとって、グローバル展開を進める上でのモデルケースになると考えています。このように五日市工場とGECは、コベルコ建機及び神戸製鋼グループが、厳しさを増すグローバル競争を勝ち抜くための重要な戦略拠点です。今後とも、たゆまぬ変革によって、新たな価値を創造し、地元の皆様をはじめ、社会と共に歩み、成長を目指してまいります。」と挨拶しました。 コベルコ建機株式会社の藤岡社長は「リーマンショック直後から、当初に描いた移転計画を見直し、急激な事業環境の変化に対し強い事業体にするため、検討を重ねてまいりました。そして出した解が新組織のGECでした。グローバル生産拠点の司令塔であるGECと、マザー工場の位置付けである生産本部、品質保証部の連携で、世界最高水準のものづくり力と品質を世界展開してまいります。また、五日市移転後に計画されている沼田工場の再編では、キーコンポーネントの内製化で国内空洞化への手を打つといった中長期の絵を描いています。油圧ショベルという商品を通し社会に価値提供を行うことで、コベルコのプレゼンスを高めるとともに、社会から素晴らしいと評価される会社を目指す所存です。」と挨拶しました。 本年4月1日付で改組されたGECは、移転を完了し、5月7日より本格的に始動しました。一方、生産工場は、現在震災復興需要などでフル生産が続いている中での移転となる為、第一弾として4月、5月のGWに組立てラインの移管を終え、五日市工場での組立作業を開始しました。第二弾として8月のお盆休みに製缶部品ラインの移管を行い、その他、年内いっぱいを掛けて移転作業を完了する予定です。 今回始動したGECは、開発・ものづくり・調達が一体となって、グローバルなマーケット事情を集約し、最適な体制を世界の生産拠点にフィードバックしていくものづくりの心臓部の役割を果たしていく意欲的な組織です。GECが本格的に機能することにより、開発スピードの飛躍的な向上、世界同一品質基準を満たしたものづくりの実現、クロスソーシング調達等による変動費コストの削減を実現させることが可能となり、グループ全体での付加価値を最大化させる役割を果たします。次世代の技術を開発し発信する基地となる「先行技術センター」、コベルコのものづくりを技術・技能の面でグローバルに支えていく人材教育を行なう「総合研修センター」もGECが運営します。国内外のサービススタッフの技能向上を図る研修教育も総合研修センターを活用して行なわれます。 コベルコ建機グループは、グループ全体でグローバル対応強化を図っていく予定です。真のグローバル企業として事業展開を推進していく体制を目指し、今後とも競争力強化に取り組んでまいります。
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