コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:小谷 重遠)は、6月3日に、グローバルエンジニアリングセンター(以下:GEC)と新工場の起工式を、広島市五日市地区の建設予定地において執り行いました。
起工式には、広島県 湯﨑 英彦知事、国土交通省 中国地方整備局 広島港湾・空港整備事務所 奥谷 丈所長、広島市 佐伯区 中田 英樹区長、株式会社神戸製鋼所 藤原 寛明副社長、コベルコ建機株式会社 小谷 重遠社長、および関係者など約60名が出席しました。
小谷社長は、「リーマンショック後の世界的景気後退のために、残念ながら新工場建設は暫く見合わせ、慎重に時期を検討せざるを得ませんでしたが、お蔭様で当社業績も回復、いよいよ念願の新工場着工を正式に決定した次第です。
成り行きにまかせて日本を空洞化させ、日本企業の矜持を捨てて国籍不明の根無し草になるのは本意ではありません。我々は日本で開発し、日本で最高最強の生産技術と生産性、モノ作り力を磨きあげて、円高であろうが何であろうが日本で一定量の生産を維持し続けるつもりです。ここ五日市を、グローバル化するグループの生産を全体として最適化し、指導し、統括する司令塔にしたいと思います。」と挨拶しました。
GECと新工場は、2012年5月に稼働を開始する予定です。GECは、グループ横断的な組織機能で、グループ全体の開発・生産を最適化する司令塔機能としての役割を担います。また、五日市工場は、現有祇園工場の中型油圧ショベルと沼田工場の大型油圧ショベルの生産機能を集約させ、従来から取り組んでいる生産性向上活動に一層注力し、最高水準の生産性と競争力の実現を目指します。現従業員に加えて、5年間で約100人ほど新たに雇用を増加させる予定です。
コベルコ建機グループは、リーマンショック以降、大型投資を凍結してきましたが、グローバルに発展する事業に対応するための総仕上げとして、日本国内に最高水準の生産拠点を整備することとしました。「技術開発力」と「ものづくり力」の更なる強化、また、グループ全体でのサプライチェーンやマネジメント体制のグローバル対応強化を図っていく予定です。
【GEC】 |
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方 針 |
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コベルコ建機グループ全体の開発・生産を最適化する司令塔機能 |
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目 標 |
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(1)開発リードタイムの半減 |
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(2015年) |
(2)全世界生産拠点の生産性平均30%向上 |
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(3)全世界の部品購入費5%ダウン |
【五日市工場】 |
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方 針 |
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世界No.1のものづくりを実現し、最高水準の生産性を持つ工場 |
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目 標 |
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(1)生産性倍増 |
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(2)部品及び完成機在庫半減 |
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(3)生産リードタイム半減 |
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生産機種 |
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7~95トンクラスの油圧ショベル |
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生産能力 |
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8,500台/年 |
【GEC・五日市工場の概要】 |
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所 在 地 |
: |
広島県広島市佐伯区五日市港2丁目2番 |
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事業内容 |
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油圧ショベルの製造、開発拠点 |
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土地面積 |
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約10万㎡ |
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建屋面積 |
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約3.5万㎡ |
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総投資額 |
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198億円(投資済:83億円 追加投資:115億円) |
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建設工期 |
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2012年1月末 竣工 |
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操業開始 |
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2012年5月(2013年3月末移転完了) |
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施設構成 |
: |
開発センター、先行技術センター、総合研修センター、工場事務所、組立棟、製缶棟、出荷棟 |
以上