コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:小谷重遠)のインド子会社であるコベルコ コンストラクション イクイプメント インディア(社長:Vikram Sharma(ビクラム・シャルマ)、以下 KCEI)は、4月14日にインド南東部 アンドラ・プラデッシュ州に建設した油圧ショベル新工場の開所式を執り行いました。
開所式には、日本側から在チェンナイ日本領事館 中野正則総領事、株式会社神戸製鋼所 賀屋知行副社長、コベルコ建機 小谷重遠社長、インド側からアンドラ・プラデッシュ州Busi Sam Bom工業省次官、KCEI Vikram Sharma社長、および新工場関係者など約230名が出席しました。
小谷社長は、この度の日本の地震と津波の被害で苦しむ被災地に対して、インド国民から賜った支援に感謝し、「インドから支援に来て下さった方々は、他の国のスタッフが退去した後も、被災地に留まり被災者のために働いてくださいました。深く感謝します。」「インドは、世界で最も高い成長率を遂げている国であり、今後も30年、40年と成長を続けると確信しています。コベルコ建機は、この偉大な国の地に第一歩をようやく踏み出したところですが、今後この国のインフラ開発と整備のために、高品質のショベルを供給し続けます。」と挨拶しました。
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小谷社長挨拶 |
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テープカット |
アンドラ・プラデッシュ州スリシティ工業団地に完成したインド新工場では、既に2011年1月より操業を開始しておりましたが、この度本格稼働を開始しました。インド市場で最も需要が多く、燃費性能に優れた20トンクラスの生産を行っています。生産能力は、1,200台/年を予定しています。新工場では、日本で取り組んでいる生産性向上活動を積極的に展開し、ものづくり力を生かした競争力のある製品づくりを目指します。
中国に並ぶ人口と広大な国土を持つインドは、リーマンショック後も順調に経済発展を続けており、旺盛なインフラ整備を背景に、油圧ショベルの需要が年々増加しています。2010年の油圧ショベルの需要は日本に迫る11,000台となり、2015年には25,000台に拡大することが期待されます。
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現地生産機 |
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工場外観 |
コベルコ建機グループは、中期経営計画(2010~2012年度)の中で、成長著しいアジア圏に経営資源を集中するという方針を掲げています。世界最大市場である中国、インドネシアを中心とした市場が拡大している東南アジアにおいて、着実に布石をうってまいりました。中国・タイの各生産拠点でのメニュー拡大と生産能力の増強を行い、中国市場に次ぐ大きな市場になると期待されるインドでも、本格的な生産を開始しました。また、グローバル生産体制の集大成として、日本のGEC(グローバルエンジニアリングセンター)と五日市工場の建設を行うことを決定し、2012年5月の本格稼働を目指し、着々と準備を進めています。
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<『コベルコ コンストラクション イクイプメント インディア』(略称 KCEI)の概要> |
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【社 名】 |
コベルコ コンストラクション イクイプメント インディア
KOBELCO CONSTRUCTION EQUIPMENT INDIA PVT.LTD.(英文名) |
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【所 在 地】 |
本社:インド デリー市郊外(デリー市中心から東へ約20km)
工場:アンドラ・プラデッシュ州 SRI CITY工業団地(チェンナイ市内から北へ75km) |
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【代 表 者】 |
Vikram Sharma(ビクラム シャルマ) |
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【資 本 金】 |
5億ルピー(約9.5億円) |
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【出資比率】 |
コベルコ建機95%、伊藤忠商事グループ5% |
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【操業開始】 |
2011年1月 |
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【事業内容】 |
建設機械の製造、販売・サービス |
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【生産品目】 |
20トンクラス油圧ショベル |
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【生産能力】 |
1,200台/年 |
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【面 積】 |
敷地面積:68,000m2 建屋面積:5,300m2 |
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【役員構成】 |
コベルコ建機:4名 現地ローカル:1名 |
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【従業員数】 |
製造部門:87名 本社/販売部門:62名(2011年3月 |
以上