コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:小谷 重遠(こたに しげとお)、以下:コベルコ建機)は、ハイブリッド油圧ショベル『SK70ハイブリッド(本体型式 SK70H‐2)』(7tクラス)を1年後の2009年6月より発売開始いたします。
当社のハイブリッドシステムは、低負荷時にエンジンの余剰エネルギーを蓄積し、高負荷時にエンジンをアシストすることで、エンジン負荷を平準化するシステムです。これにより、従来機より小型のエンジンを採用することで、大幅な燃費向上が可能になりました。また、旋回を電動化することにより、旋回減速時のエネルギーを回収して再利用可能となり、更に燃費が改善します。
燃費の改善効果は、平均で50%向上が可能となります(当社基準による従来機比)。07年1月より実施したモニター稼働現場の実績データでは、これを上回る驚異的な燃費改善を達成いたしました。(燃費改善例;家屋解体現場で▲54%、産廃処理現場で▲59%、宅地造成現場で▲60%など)
今回販売を予定しているハイブリッド油圧ショベルは、バッテリー方式を採用しています。バッテリー方式は ①エネルギー密度が高く、アシスト力の持続力が大きい事 ②エネルギー密度が高い分、バッテリー体積をより小型化出来る等、省エネ性と搭載性の両面でメリットがあります。
ハイブリッドシステムの基幹部品であるバッテリーとモーター、発電機などの電動機は外部から調達します。
コベルコ建機は、2006年4月にINTERMAT2006展示会(フランス)に、世界では初めてハイブリッドショベルの完成実機を展示いたしました。以降、2006年7月には、日本のCONET、また2006年11月には米国ラスベガスCONCRETE 建機展、昨年10月には北京建機展に出展するなど、欧州・日本・米国・中国と、世界の主要マーケットでハイブリッド油圧ショベル技術を公表してまいりました。
その後、モニター機(SK70H:国土交通省の「排出ガス対策型バックホウ(2次基準値)」指定済み)による実験によってデータの収集を重ね、問題点の改良に取り組んでまいりました。
今後、更なる改良を加え、来年6月より販売を開始する事に致しました。
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ハイブリッド油圧ショベル 「SK70ハイブリッド」
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【販 売 開 始】 |
:2009年6月 |
【販 売 価 格】 |
:1,410万円(公表価格;現行機の4割UP) |
【販売目標台数】 |
:当面、年間10台 |
(コベルコのハイブリッドシステム概要)
(燃費効果;コベルコ建機によるモニターデータより)
以上 |