2008年03月27日
コベルコ建機株式会社

後方超小旋回油圧ショベル『 SK70SR / SK130SR+プラス』の開発・販売について


~7tクラスでは業界初!超低騒音(93dB)を達成!~
~「iNDr」の採用により、後方超小旋回油圧ショベルシリーズ全機種で超低騒音化を実現!~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:島田博夫)は、このほど7トン級の後方超小旋回油圧ショベルACERA GEOSPEC(アセラ・ジオスペック)『SK70SR』と、13トン級の後方超小旋回油圧ショベルACERA GEOSPEC(アセラ・ジオスペック)『SK130SR+』を開発し、2008年4月1日より販売開始致します。

販売価格および販売目標台数は以下のとおりです。

ブランド名 ACERA GEOSPEC
機種名 SK70SR SK130SR+
標準バケット容量 0.28m3 0.45m3
運転質量 7.57トン 13.6トン
販売価格
983万円 1,584万円
販売開始時期 2008年4月1日より
販売目標台数 1,500台/年 100台/年


 今回モデルチェンジした『SK70SR』では、当社独自の新冷却システム「iNDr」を採用し、都市部で活躍する7tクラスでも、ミニショベル並みの騒音レベルを達成しました。また、日・欧・米の最新の排ガス規制に対応したエンジンを搭載し、従来機と比べて更なる燃料消費量の低減と作業量の向上を実現させました。

 一方、今回開発した後方超小旋回油圧ショベルの新モデル『SK130SR+』は、2008年1月より発売開始した12トン級の『SK125SR』に、オフセットブーム機能とドージング機能をプラスした商品です。これらの機能によって、壁際掘削や側溝掘りなどの作業が可能となり、管工事や道路工事での作業性をより一層向上させ、道路工事の専門機として更に幅広い現場で活躍します。

 今回の2モデルの投入により、当社は、業界に先駆けて後方超小旋回油圧ショベルシリーズ(7t~23t)全機種において、「超低騒音化」を達成し、ラインアップが完了となります。


後方超小旋回油圧ショベル「アセラ・ジオスペック」SK70SR/130SR+

後方超小旋回油圧ショベル「アセラ・ジオスペック」
              プラス
SK70SR(左)  130SR+(右)


新製品『SK70SR』と『SK130SR+』の主な特長は、以下の通りです。

【後方超小旋回油圧ショベル『SK70SR』の主な特長】

(1) 新冷却システム「iNDr」の採用により、ミニショベル並みの騒音レベルを達成!
   当社が独自開発した、ノイズの低減とダストの除去という2つの機能を併せもつ先進の冷却システムが「iNDr」(「Integrated Noise & Dust Reduction Cooling System」の略語)です。
7tクラスにおいては、業界で初めて超低騒音(93dB)をクリアし、ミニショベルとかわらない騒音レベルを達成しました。
7tクラス初の超低騒音認定
 吸気口から排気口までを一本のダクトに見立て、その内部にエンジンルームを設けた新構造により、エンジンルームで発生する音の外部漏れを最小限に抑えました。
吸気口の奥にある冷却器の前に、脱着が簡単な防塵フィルタ(通称:「iNDrフィルタ」)を設置し、埃の侵入をシャットアウト。ラジエータ類の清掃の手間を大幅に削減しました。
   
(2) 優れた性能と生産性
パワフルかつ複合操作が容易に行える新油圧回路の採用により、重負荷においても軽負荷と変わらない滑らかな動き出しが可能となりました。
高性能エンジンやエネルギー損失を最小限に抑えた新油圧システムの採用により、更なる生産性向上と燃費低減を実現しました。
  【掘削土量燃費(m3/L)】S(標準)モード:12%向上
【燃料消費量(L/h)】 S(標準)モード:4%低減 
   
(3) 耐久性
4面独立溶接構造のアームを採用することで、板厚を最適設定し、強度アップを図りました。(従来機の3面補強アームに対し、強度最大7%UP)
ドーザアームの板厚と幅をアップしました。これにより、高い排土性能を発揮することが可能となりました。
   
(4) 快適性・メンテナンス性
標準機と同等のビッグキャブを搭載し、ゆとりある居住空間を実現しました。
(従来機比:キャブ幅+45mmUP、足下長さ+180mmUP)
地上からのメンテナンスアクセス箇所を増やしたことで、メンテナンス性を大幅に改善しました。
   
(5) 環境規制対策
オフロード法(特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律)に適合しております。
   


【後方超小旋回油圧ショベル『SK130SR+』の主な特長】

(1) 軽量かつスリム構造のオフセットブームと高強度ストレートドーザ
軽量かつスリムなプレス構造により、スムーズな動きが可能となりました。また、オフセット量も大きく、壁際掘削も容易に行えます。
  【クローラ外側掘削幅】 右:585mm(クラス最大) 左:185mm
オフセットブームの採用により、狭い道路での掘削・旋回・積み込みの連続作業が可能となりました。
  【最小作業占有幅】 3,340mm(SK125SR機比 △150mm)
構造強度に優れたドーザアームに凹みにくい箱型構造のブレードを装備し、耐久性向上を図りました。
   
(2) 新冷却システム「iNDr」を採用し、「極低騒音」を実現!あわせて「容易な清掃」を実現
   当社が独自開発した、ノイズの低減とダストの除去という2つの機能を併せもつ先進の冷却システムが「iNDr」(「Integrated Noise & Dust Reduction Cooling System」の略語)です。
超低騒音よりも静かな「極低騒音」
 吸気口から排気口までを一本のダクトに見立て、その内部にエンジンルームを設けた新構造により、エンジンルームで発生する音の外部漏れを最小限に抑えました。
これにより、超低騒音基準を大幅に下回る93dBを実現し、低騒音化を実現しました。

*極低騒音: 当社独自の表現であり、国土交通省の指定制度上はあくまで超低騒音型となります。
12~13トン級ショベルの場合、低騒音の規制値は104dB以下、超低騒音が98dB未満ですが、当機では93dB(従来機比△5dB)を実現。特に機体左側の吸気口での測定値はマイナス10dB(音の感じ方では2倍の差に相当するレベル)を達成しました(従来機SK135SRと比較)。
吸気口の奥にある冷却器の前に、脱着が簡単な防塵フィルタ(通称:「iNDrフィルタ」)を設置し、埃の侵入をシャットアウト。ラジエータ類の清掃の手間を大幅に削減しました。
   
(3) 環境規制対策
  オフロード法(特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律)に適合しております。
   
 
【主要諸元表】

ブランド名

ACERA GEOSPEC

機種名

SK70SR SK130SR+
本体型式 SK70SR-2 SK130SR+

標準バケット容量(山積) m3
0.28 0.45
旋回速度 min-1{rpm}
11.5{11.5}
最大掘削力
(バケット)
kN{kgf}
52.7{5,370} 87.3{8,900}
最大掘削力
(アーム)
kN{kgf}
39.4{4,020} 61.9{6,310}
運転質量
(標準シュー装着時)
kg
7,570 13,600

全長(輸送時) mm
6,340 7,550
全幅(輸送時) mm
2,320 2,490
全高(輸送時) mm
2,740 2,820



型式 いすゞ4LE2XCUA 三菱D04FR-
KDP2TAAC
種類 ターボ付直接噴射式
ディーゼル
インタークーラターボ付
  直接噴射式ディーゼル
定格出力 kW/min-1{PS/rpm}
42/2,200
{57/2,200}
69.2/2,050
{92.8/2,050}
燃料タンク容量 リットル
120 200





方式 パラレルブーム平行
リンク式オフセット
オフセット量(左/右) mm
左1,170/右1,180





最大掘削半径 mm
6,460 7,570
最大掘削深さ mm
4,160 4,990
最大掘削高さ mm
7,390 8,150
最大ダンプ高さ  mm
5,330 5,770

* 単位は国際単位系のS I単位表示で { } 内は従来表示です。
また、バケット容量、掘削力はJISで表示しています。


 

 以上


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