2006年5月17日
コベルコ建機株式会社 中型油圧ショベル「SK200/330」をフルモデルチェンジ!
|
機種名 | SK200 | SK330 |
標準バケット容量(m3) | 0.8 | 1.4 |
運転質量(トン) | 19.7 | 33.8 |
販売価格(万円) | 1,707 | 2,501 |
販売目標台数 | 1,200台/年 | 120台/年 |
今回開発したニューモデルは、好評の「ダイナミックアセラシリーズ」(20トン~48トンクラス)のコンセプトを継承しつつ、大幅な作業量アップ(SK330の場合、従来機比で最大27%向上)と燃費低減(SK200の場合、従来機比で最大20%低減)の両立を実現しました。
ニューモデルにおいては、第3次排ガス規制に対応し、世界最高水準の低排出ガスと低燃費を実現した日野自動車製のエンジンを採用しました。本エンジンの搭載に加え、当社が誇るシミュレーション技術などを駆使した新油圧システムの構築によって、エネルギー損失を最小限に抑え、大幅な低燃費化を達成することができました。
なお、当エンジンを搭載した本体については、「排ガス新法(特定特殊自動車排出ガス規制法)」へ届出審査中です。
届出受領通知を確認しだい、国内で販売を開始いたします。
また、今回のフルモデルチェンジでは、従来のブランド「ダイナミックアセラ」を“機種別ブランド”から“用途別ブランド”に変更し、一般土木仕様機については油圧ショベル『アセラ・ジオスペック(ACERA Geospec)』、また、建物解体仕様や砕石仕様などの用途別専用機については『ダイナスペック(Dynaspec)』という新ブランドを採用しました。
この新ブランド展開によって、これまで以上に開発の段階からお客様ニーズを意識したモノづくりを目指して参ります。
新製品『アセラ・ジオスペック SK200/330』の主な特長は以下の通りです。
1)大幅な生産性向上(作業量アップ、燃費低減) | ||
高出力で低燃費な次世代電子制御エンジン(コモンレール式超高圧燃料噴射システムとクールドEGRシステムを採用)や高効率なポンプの採用、加えてエネルギー損失を最小限に抑えた新油圧システムによって、大幅な生産性向上を実現しました。 <以下の数値は当社実測値> |
||
【作業量向上】(重掘削モード時) | ||
従来機と同じ燃料消費量で、SK200:作業量8%向上、SK330:作業量27%向上 | ||
【燃費低減】(標準モード時) | ||
従来機と同じ作業量で、SK200:燃費20%低減、SK330:燃費18%低減 |
2)クラスNO.1のパワフルな掘削力 | ||
アーム掘削力、バケット掘削力ともにクラストップの力強さを誇ります。 |
3)耐久性・信頼性の向上 | ||
○ アタッチメント強度アップ: <以下の数値はSK200の場合> | ||
各部に鍛造、鋳鋼部材を採用し、アームは先端部の強度を15%アップ(断面係数)、ブームはフット下部の強度を18%アップ(断面係数)しました。 | ||
○ アッパー本体の構造強度アップ: | ||
アッパーフレーム底部の構造を見直すと共に、アンダーカバー面積を最小限に抑えて強度アップしました。 |
4)メンテナンス性の向上 | ||
○ | ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラを並列に配置したことにより、楽な姿勢で、地上からのメンテナンスが容易に行なえるようになりました。 | |
○ | 分割フロアマットや工具なしで交換清掃可能なエアコンフィルタなど、キャブ(運転室)内の清掃性も向上しました。 |
5)中古価値のアップ | ||
○ | N&B(ニブラー&ブレーカ)配管、ブームセーフティバルブを標準装備することで、現場対応力と安全性の向上を図るとともに、再販価値アップにも貢献します。 |
6)安全/環境、快適性の追求 | ||
○ 「排ガス新法(特定特殊自動車排出ガス規制法)」へ届出審査中です。 | ||
○ 更なる低騒音化: (以下の数値は現行機比) | ||
<SK200> 周囲騒音:▲1.6dB、室内騒音:▲3dBを実現。 *超低騒音型建設機械指定取得済み |
||
<SK330> 周囲騒音:▲2.8dB、室内騒音:▲4dBを実現。 *低騒音型建設機械指定取得済み |
【主要諸元表】 |
機種名 | SK200 | SK330 | |
本体型式 | SK200-8 | SK330-8 | |
●性能 | |||
標準バケット容量(山積) m3 | 0.8(旧JIS 0.7) | 1.4(旧JIS 1.2) | |
旋回速度 min-1{rpm} | 12.5{12.5} | 10.0{10.0} | |
最大掘削力 | バケット kN{kgf} | 143{14,600} (157{16,000})* |
222{22,700} (244{24,900})* |
アーム kN{kgf} | 102{10,400} (112{11,400})* |
165{16,800} (181{18,500})* |
|
●質量(標準シュー装着時) | |||
運転質量 kg | 19,700 | 33,800 | |
●寸法 | |||
全長(輸送時) mm | 9,450 | 11,200 | |
全幅(輸送時) mm | 2,800 | 3,200 | |
全高(輸送時) mm | 3,030 | 3,420 | |
●エンジン | |||
型式 | 日野J05E | 日野J08E | |
種類 | インタークーラターボ付 直接噴射式ディーゼル |
インタークーラターボ付 直接噴射式ディーゼル |
|
定格出力 kW/min-1{PS/rpm} | 114/2,000 {155/2,000} |
197/2,100 {265/2,100} |
|
●作動範囲(標準アーム時) | |||
最大掘削半径 mm | 9,900 | 11,260 | |
最大掘削深さ mm | 6,700 | 7,560 | |
最大掘削高さ mm | 9,720 | 10,580 | |
最大ダンプ高さ mm | 6,910 | 7,370 |
*印はパワーアップ時の値です。 |
以上