2006年1月25日
コベルコ建機株式会社

中国におけるショベル事業の再編・強化について

~中国合弁販売会社の経営権を取得し、コベルコ建機主導による生産・販売一体運営体制を確立~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:島田博夫)は、このほど中国の現地合弁販売会社である『成都神鋼工程機械(集団)有限公司』(以下 成都神鋼集団)への出資比率を引き上げ、経営権を取得することを決定致しました。
 2006年3月末までを目処に、事業パートナーである豊田通商とともに、成都神鋼集団への出資比率を引き上げ、日方(日本側)が56%の主導権を持つことになります。
 これにより、中長期的に建機需要の増加が見込まれる中国マーケットにおいて、当社は、従来より経営権を持っていた生産面だけでなく、販売も含めた経営の全般において、主導権を持って中国事業を展開して参ります。

 中国における重機ショベルのマーケットは、2004年春以降、中国政府のマクロコントロールの影響で需要が大幅に減少しましたが、2005年春頃にようやく底を打ち、2005年は2004年と同等レベルにまで需要が回復しました。
 現在、中国では、2008年開催の北京オリンピック、2010年開催の上海万博をはじめとし、その他にも様々なインフラ整備など大型プロジェクトが目白押しという状況であり、中長期的に建機マーケットは拡大していくものと考えられます。

 そこで当社は、中国における更なるブランド力の向上・収益基盤の強化を図るためには、現在、生産面で運営責任をもつコベルコ建機が、販売面においても主導権を持ち、生産・販売一体運営を展開することが望ましいと判断しました。
 今後は、販売・サービス体制の一体化による顧客満足度の向上や、ファイナンススキームの強化など、積極的に経営資源の最適投入を図っていくとともに、事業環境変化への迅速な対応とリスク管理の更なる強化に取り組むことで、「変化に強い事業体」への変革を推進して参ります。


 <成都神鋼集団 株主構成の変化>

変更前
(現状)
変更後
(06年3月末予定)
【日方】 (コベルコ豊田通商建機ホールディングアジア) 39% 約56%
コベルコ建機 34% 約45%
豊田通商 5% 約11%
【中方】 61% 約44%
成都衆創実業発展有限公司 49% 約44%
成都市華盛(集団)実業投資有限公司 12% 0%

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