2005年11月24日
コベルコ建機株式会社

ミニショベル事業の強化について

~神鋼造機からミニショベル製造事業の営業譲渡を受け、ミニショベル生産体制を一体化~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:島田 博夫)は、ミニショベル事業を強化するために、2006年4月1日をもって、神戸製鋼グループの神鋼造機株式会社(本社:岐阜県大垣市、社長:來田 浩毅、以下 神鋼造機)からミニショベル製造事業の営業譲渡を受け、ミニショベル生産体制を一体化することを決定致しました。

 現在、当社は、4~5トンクラスのミニショベルを広島工場にて自社生産し、1~3.5トンクラスのミニショベルについては、神鋼造機へ生産を委託しております。
 今回の営業譲渡に伴い、神鋼造機のミニショベル生産拠点を当社の大垣事業所(仮称)(以下 大垣事業所)とし、加えて4~5トンクラスの生産を広島工場から大垣事業所にメニュー移管致します。当社は、これらの営業譲渡ならびにメニュー移管に伴う設備投資などで総額約25億円を投入してミニショベル生産体制を一体化し、ミニショベル事業の強化へ向けて、コスト競争力の向上および市場への対応力強化を推進して参ります。

 世界のミニショベル市場は、最大市場の欧州が依然好調で、北米も急成長しており、日本や中国など他のエリアも総じて堅調に推移しているため、2005年度のミニショベル世界総需は約11万台(2004年度比で約1割増)にまで拡大することが期待されています。
 これら市場の伸長に合わせてミニショベル事業を強化すべく、従来の2工場分業体制から、大垣事業所へ生産体制を一体化し、ミニショベル専門工場として、生産性向上や調達コスト低減などを強力に推進して参ります。
 更には、来年4月を目処に営業拠点・カスタマーセンターを開設し、サービス技術、教習関連、販売促進などのカスタマーサポート機能も有した新たなミニショベル事業拠点として、一体運営・体制強化を目指して参ります。

 また、広島工場におきましては、6トンクラス以上の重機ショベルの専門工場・「世界のマザー工場」として、更なる生産性・収益性拡大を目指して事業変革に取り組み、世界的なショベル需要の増加に対応するとともに、コベルコ建機が業界トップレベルのシェアを誇る数多くの環境関連メニューへの対応力強化を図って参ります。

 <ご参考> ~ミニショベル事業への取り組み、経緯~

 1988年にミニショベル事業に参入したコベルコ建機(当時、(株)神戸製鋼所の建設機械部門)は、1990年に広島工場(当時、油谷重工(株))において4~5トンクラスの生産を開始、続く1992年に神鋼造機への1~3.5トンクラスの生産委託を開始し、自社・グループ内における開発~生産一貫体制を確立致しました。また2002年にはCNHグローバル社との世界包括提携に基づき、OEMベースでの製品供給および現地生産向けの技術供与をスタートしました。そして2004年にはグローバルモデルの新型ミニショベル「Beetle(ビートル)シリーズ」(2~5トン)を開発し、全世界で販売拡大に取り組んでいます。

【コベルコ建機の概要】
社名 コベルコ建機株式会社
本社所在地 東京本社)東京都品川区東五反田2丁目17番1号
広島本社)広島市安佐南区祇園3丁目12番4号
代表取締役 島田 博夫
創立 1999年10月1日
資本金 160億円
株主構成 (株)神戸製鋼所 80%、CNHグループ 20%
事業内容 建設機械、運搬機械の製造、販売並びにサービス
売上高 1,745億円(連結)、1,117億円(単体) <2005年3月期> 
従業員数 2,800名(連結)、600名(単体) <2005年4月時点>


【神鋼造機の概要】
社名 神鋼造機株式会社
本社所在地 岐阜県大垣市本今町1682番地の2
代表取締役 來田 浩毅
設立 1950年1月25日
資本金 11億1千万円
株主構成 (株)神戸製鋼所 91.8%
事業内容 産機事業) コージェネ、移動電源車、変速機、試験機、植繊機などの製造・販売並びに保守点検サービス
建機事業) ミニショベルの受託生産
売上高 172億円(単体) <2005年3月期>
従業員数 251名  (単体) <2005年3月末時点>

 以上

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