コベルコ建機株式会社（本社：東京都品川区、社長：島田 博夫）はこのほど、パワフルで作業性に優れた100トン級の大型ビル解体専用機『SK950LCD』を開発し、新モデルとして6月1日より販売を開始致します。
販売価格および販売目標台数は以下のとおりです。
| 機種名 |
大型ビル専用解体機 SK950LCD |
| セパレートブーム仕様 |
インサートブーム仕様 |
| 刃先最大作業高さ |
22.97m |
28.55m |
| 販売価格 |
9,500万円
（＊価格はセパレートブーム仕様） |
| 販売目標台数 |
15台/年 |
| 販売開始時期 |
2005年6月1日 |
当社はこれまで、高さ20～30m級の大型ビル解体においては、本体重量30～40トン級の油圧ショベルをベースマシンとした「SK350LC/SK480LC」などのビル解体専用機で対応しており、永年蓄積してきた豊富な実績と信頼のある確かな技術力で、「解体機のコベルコ」としてユーザーからも高い評価を頂いております。
近年、都市部での再開発事業においては、老朽化した既存諸施設の積極的な解体再生などによる都市空間の有効活用が不可欠となっております。特に代表的な解体対象となるビル自体の高層化、基礎構造物の大型化・高強度化などにより、ビル解体作業はますます複雑化が進んでおり、これらに対応できる能力の高い大型マシンの導入が求められております。また、狭隘地でのビル解体工事の増加に伴い、これまで以上に分解輸送性や狭所作業性も重視されております。
そこで当社は、より一層パワフルで優れた作業性を発揮する100トン級の大型ビル解体専用機『SK950LCD』を新モデルとして開発しました。
従来よりも格段にベースマシンを大型化し、更に高出力エンジンを搭載したことで、より高い破砕力を有する大型アタッチメントの装着が可能になり、圧倒的なパフォーマンスで、安定的に高い作業性を実現できます。また、「セパレートブーム（2ピースブーム）仕様」と「インサートブーム仕様」の、作業範囲が異なる2つの仕様を設定しており、仕様変更のための付け替え作業もスムーズに出来るので、現場の状況に応じた最適な解体作業が行えます。更に、分解輸送性や狭所作業性、安全性にも充分配慮しております。
新製品『SK950LCD』の主な特長は以下のとおりです。
| 【大型ビル解体専用機『SK950LCD』の主な特長】 |
| （1）パワフルかつ効率良い解体作業を実現 |
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○セパレートブームによる広い作動範囲： |
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ブームはメインブームとフロントブームから構成されるセパレートタイプで、セパレートブーム仕様は作業半径が広く、懐も深いので足元作業も容易に行えます。 |
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○インサートブームでより大きな作業高さを実現： |
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5.7mインサートブームを装備したインサートブーム仕様は、より大きな作業高さを実現。増加している7～9階建てビルの解体作業に最適です。 |
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○大型圧砕機（ニブラー）による高い作業能力： |
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フロントアタッチメントには、広い開口幅とパワフルな破砕力をもつ大型ニブラーを装備。強度ある鉄筋コンクリート構造物もビルの基礎部分も効率よくスピーディに解体作業を行えます。 |
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○高出力エンジン搭載で際立つ安定性： |
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353kWの高出力エンジンを搭載。重量ある大型ニブラーを装備しても、安定して高い作業性を発揮します。 |
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○優れた狭所作業性： |
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解体対象物に接近でき、狭い現場でもスムーズに作業ができるように、前方最小旋回半径を大幅に抑えました。
【前方最小旋回半径】 セパレートブーム仕様：4,250mm
インサートブーム仕様：3,970mm
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| （2）分解/組立/輸送性に配慮した新機構を満載 |
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・ |
ブームの接続部に内蔵油圧式脱着ピンを採用することで、組立・分解作業を省力化。
セパレートブームとインサートブームの仕様変更もスムーズに行えます。 |
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・ |
脱着式のトランスリフタをオプション設定。クローラの取り外しも、マシン本体のトレーラ積み込みも容易に行えます。 |
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・ |
カウンタウエイトは脱着・搬送に便利な積み上げ式を採用。また、クローラ幅伸縮機構により車幅変更もスムーズです。 |
| （3）解体作業に配慮した安全機能を充実 |
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・ |
ブーム角度を検出して危険を知らせる転倒防止警報装置。（インサートブーム仕様） |
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・ |
運転室内から作業状況や安全が確認できる後方確認カメラを搭載。（オプション設定） |
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・ |
本体強化型フルアンダーカバーを装備し、足元からの鉄筋屑やガラの突き上げに対応。 |
| ＜大型ビル解体専用機『SK950LCD』の主な仕様＞ |
| 機種名 |
大型ビル解体専用機 SK950LCD |
| 仕様 |
セパレートブーム仕様
（KR1500PR
ニブラー装着） |
インサートブーム仕様
（KR1300PR
ニブラー装着） |
| 全装備質量 （破砕機質量含まず） |
101.7トン |
108.5トン |
性
能 |
最大作業高さ（刃先） mm |
22,970 |
28,550 |
| 最大作業高さ（アームトップ） mm |
19,450 |
25,150 |
| 旋回速後 min-1｛rpm｝ |
8.5｛8.5｝ |
| 走行速度 km/h |
2.7 |
| 登坂能力 % （度） |
18 （10） |
| 接地圧 kPa｛kgf/cm2｝ |
138｛1.41｝ |
147｛1.50｝ |
エ
ン
ジ
ン |
型式 |
コベルコ6DTA15KCM-2 |
| 種類 |
インタークーラターボ付き直接噴射式ディーゼル |
| 定格出力 kW/min-1｛PS/rpm｝ |
353/1,800 ｛480/1,800｝ |
| 燃料タンク容量 リットル |
960 |
油
圧
装
置 |
油圧
ポンプ |
形式 |
可変容量型アキシャルピストン＋ギヤ |
| 設定圧 MPa｛kgf/cm2｝ |
33.0｛337｝ |
| 旋回モータ形式 |
アキシャルピストンモータ |
| 走行モータ形式 |
アキシャルピストンモータ |
| 作動油量（全量/タンク内） リットル |
990/522 |
適
合
破
砕
機 |
適合ニブラー型式 |
KR1500PR |
KR1300PR |
| 質量 kg |
6,000 |
5,800 |
| 旋回方式 |
自動 |
| 破砕力（中央） kN｛tf｝ |
2,220｛227｝ |
2,205｛225｝ |
| 最大開口幅 mm |
1,500 |
1,300 |
| ＊ 単位は国際単位系のSI単位表示で｛ ｝内は従来表示です。 |
以上
