2004年12月14日
コベルコ建機株式会社

超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズのグレードアップ機および
 500kg級ミニショベル「SK005」モデルチェンジ機の販売開始について

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:島田 博夫)は、超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズ(2トン~5トンクラス)の全3機種をグレードアップし、12月15日より一斉に販売を開始します。
 また併せて、当社のミニショベルメニューでは最小機種となる500kg級のミニショベル「SK005」をモデルチェンジし、2005年1月1日より販売を開始します。

 販売価格および販売目標台数は以下のとおりです。

機種名 超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズ ミニショベル
SK20UR SK30UR SK50UR SK005
標準バケット容量(m3 0.066 0.07 0.16 0.011
機械質量 (kg) 2,000 2,970 5,060 550
販売価格 (千円) 3,610 4,380 6,900 1,700
販売目標台数 3機種合計で 700台/年 180台/年
販売開始時期 ‘04年12月15日 ‘05年1月1日
*記載の数値はゴムクローラ仕様のもので、また、セイバーはすべてキャノピ仕様のもの。

ミニショベル SK005、超小旋回ミニショベル セイバーシリーズ

 今回の超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズでは、更なる商品価値の向上を目指して、当社が今年5月にフルモデルチェンジした後方超小旋回ミニショベル「ビートル」シリーズの新機能としてお客様から好評頂いております新型ドーザ形状を、新たに採用致しました。加えて、ランニングコスト削減の観点から長寿命化に対応した作動油および作動油フィルタの採用や、盗難防止装置として「多種類キー」を標準装備するなど、様々な観点からグレードアップを実現しました。

 また一方、500kg級ミニショベル「SK005」においては、クラス最小の車幅(580mm)で狭所への進入性を高め、さらには、水冷2気筒ディーゼルエンジン搭載によりクラス最大の掘削力を発揮し、超低騒音型建設機械の基準値もクリアするなど、当社ミニショベルメニューの最小機種としての商品力を高め、ラインナップの充実化を図りました。

 今回の新製品の主な特長は以下のとおりです。

【超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズ】
(1)排土作業能力をグレードアップ
 新型ビートルシリーズで好評の新型ドーザ形状を採用。土波を起こしながら後ろに土をこぼさず確実に前へ転がし、高い排土性能を実現しました。

(2) 作動油交換サイクルを大幅に延長!
○ロングライフ作動油:
 酸化防止や耐磨耗性に優れたロングライフ作動油を採用。これにより、作動油交換のインターバルを従来比2.5倍の約5,000時間に延長できるため、メンテナンスの手間と費用の低減に大きく貢献できます。

○高性能作動油フィルタ「スーパーファインフィルタ」:(特許出願中)
 建機業界で初となる「ろ材交換型」の高性能作動油フィルタを独自開発。定期的な交換・処分時の環境負荷を従来機比 約8分の1に低減しました。
  ・ 長寿命化で交換サイクルは倍増(標準仕様500時間→1000時間)
  ・ 分割式構造により廃棄対象物の容積を半減(リサイクル)
  ・ 高性能ろ材の採用によりフィルタの容量を半減(コンパクト化)

(3)盗難防止装置「多種類キー」を標準化
 (社)日本建設機械工業会が推進している盗難防止装置の標準化に対応して、 多種類キー(商品名:パーソナロックキー)を標準装備しました。


【ミニショベル「SK005」】
(1)狭所進入性に優れたコンパクトなボディ
○クラス最小の車幅580mm
 乗用型のミニショベルでもっとも小さい車幅580mm。民家の間など狭い通路にも進入できます。

○正面姿勢で後端はみ出しゼロ
 正面姿勢の場合は、ゴムクローラの後端から上部本体の後端がはみ出さないので、管工事など後進しながらの作業でもゴムクローラが先に接触するため、本体および周辺を破損しにくく、また、旋回時の場合は、後端はみだし量がクラス最小の240mmなので、より一層安心して作業が行えます。

(2)優れた安定性と掘削力を実現
 500kg級のミニショベルに水冷2気筒ディーゼルエンジンを搭載。クラス最大の高出力(5.3kW/7.2馬力)により、高い掘削力を実現しました。超コンパクトなボディでありながらバランスもよく、優れた安定性を発揮します。

(3)環境にも配意慮した超低騒音型ミニショベル
 水冷エンジン採用などにより、近隣への騒音を最小限に抑制。超低騒音型建設機械の基準値をクリアしました。


 <超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズ および ミニショベル「SK005」の主要諸元>


機種名 超小旋回ミニショベル「セイバー」シリーズ ミニショベル
SK20UR SK30UR SK50UR SK005
本体型式 SK20UR SK30UR-3E SK50UR-3 SK005-2
標準バケット容量
3
0.066
(旧JIS 0.06)
0.07
(旧JIS 0.06)
0.16
(旧JIS 0.14)
0.011
(旧JIS 0.01)
機械質量
kg
2,000 2,970
[ 3,060 ]
5,060
[ 5,140 ]
550
エンジン 型式 ヤンマー3TNE74 ヤンマー3TNE82A ヤンマー4TNE88 ヤンマー
2TE67-BV
種類 水冷3気筒渦流
室式ディーゼル
水冷3気筒直接
噴射式ディーゼル
水冷4気筒直接
噴射式ディーゼル
水冷2気筒
ディーゼル
定格出力
  kW/min-1
  {PS/rpm}
11.0/2,000
{15/2,000}
16.9/2,300
{23/2,300}
27.2/2,200
{37/2,200}
5.3/2,000
{7.2/2,000}
性能 走行速度
km/h
4.3/2.5 4.5/2.6 4.5/2.5 1.9
旋回速度
min-1{rpm}
9.0{9.0} 9.0{9.0} 9.0{9.0} 7.6{7.6}
最大掘削力
(バケット)
kN{kgf}
19.5{1,990} 27.3{2,790} 35.4{3,612} 6.8{690}
外形寸法 全長 mm 3,890 4,450 5,490 2,150
全幅 mm 1,450 1,550 1,960 580
全高 mm 2,270 2,490 2,600 1,345
後端旋回半径
mm
725 775 980 530
ブレード 幅×高さ
mm
1,450×280 1,550×320 1,960×345 580×170
作動範囲
mm
上320 下280 上305 下390 上360 下380 上150 下130
側溝掘機構
mm
パラレルブーム平行リンク式オフセット ブーム
スイング方式
左805 右330 左835 右455 左925 右795 左360 右360
標準シュー形式
(シュー幅)
ゴムクローラ
(250mm)
ゴムクローラ
(300mm)
ゴムクローラ
(400mm)
ゴムクローラ
(150mm)
作動範囲 最大掘削深さ
mm
2,210 2,880 4,180 1,200
最大作業半径
mm
3,960 4,530 5,810 2,300
最小旋回半径
mm
810 830 1,000 910(スイング時)

* 
単位は国際単位系のSI単位表示で{ }内は従来表示です。[ ]内はキャブ仕様の数値を示します。
*  記載の数値はゴムクローラ仕様のものです。

 以上

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