2004年4月17日
コベルコ建機株式会社

新型ミニショベル「ビートル」シリーズの開発・販売について

~後方超小旋回ミニショベル(2~5トン級:全6機種)を一斉にフルモデルチェンジ!~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:島田 博夫)は、 後方超小旋回ミニショベル「ビートル」(2~5トン級:シリーズ全6機種)を一斉にフルモデルチェンジし、5月1日より販売を開始致します。
 今回のモデルチェンジでは、“小さな機械で早く仕事を終わらせる” を開発の基本コンセプトとし、パワフルかつスピーディな掘削・走行性能を実現して『仕事量』を抜群に高めるとともに、広くて快適かつ安全な運転空間による『居住性』や、優れた耐久性・整備性により、高性能を永く維持できる『持久力』を盛り込むことで、より一層商品価値を向上させました。さらに排ガス対策や低騒音化など、グローバル商品としての環境ニーズにも充分配慮しております。

 販売価格並びに販売目標台数は以下の通りです。

機種名 標準
バケット容量
(m3
機械質量
(kg)
販売価格
(下段は税込価格)
販売目標台数 販売開始時期
(国内)
SK20SR 0.066 2,100 335万円
(351.75万円)

6機種合計で
1,800台/年
5月1日
SK27SR 0.08 2,490 365万円
(383.25万円)
SK30SR 0.09 3,000 395万円
(414.75万円)
SK35SR 0.11 3,580 425万円
(446.25万円)
SK40SR 0.14 4,200 485万円
(509.25万円)
SK50SR 0.16 4,630 520万円
(546万円)
* 表記はキャノピ標準仕様

後方超小旋回ミニショベル「ビートル」シリーズ


 <新型ミニショベル「ビートル」シリーズの主な特長>

(1)パワフル&スピード感あふれる作業能力  ~トータル『仕事量』を大幅に向上~

掘削性能:
 新油圧システムIFPSの開発と高出力エンジンの搭載により、力強い操作感覚と掘削サイクルタイムの大幅な短縮を実現し、掘削作業性能で格段の進化を果たしました。
【掘削サイクルタイム】・・・従来機比 13%短縮 (当社実測値、SK30SRの場合)
【時間当たり掘削土量】・・・従来機比 15%増大 (当社実測値、SK30SRの場合)

*新油圧システムIFPS(Integrated Flow Pump System)
 掘削するその瞬間に余力のある旋回・ドーザ系油圧ポンプの作動油を、アーム回路に合流させてムダなく活用します。大きなエンジン出力をフルに仕事に変換できるため、負荷がかかった時でもアームのスピーディかつスムーズな動きを実現します。

走行性能:
 大容量走行モータを新たに採用したことにより、群を抜くエンジンパワーと相まって、走行トルクが大幅に向上(従来機SK20SR比で38%UP)。 段差のある路面や泥地でもスムーズに走破でき、壁際への幅寄せなども思い通りに行えます。

新型ドーザ:
 ブレード自体の大型化と新曲面ドーザの採用により、土波を起こしながら後ろに土をこぼさず確実に前へ転がし、高い排土性能を実現しました。また、最大38度のアプローチアングルにより、障害物を楽に乗り越えることができます。

(2)広くて快適、かつ安全な運転空間  ~乗り降り楽々、視界も広々、抜群な『居住性』

楽な姿勢でストレスなく運転操作ができるように、運転空間を10%拡大し、足の動きの自由も確保しました。さらに、オペレータシートも1クラスサイズアップしました。
【運転空間】・・・従来比 10%容積アップ
【足元広さ】・・・従来比 32%拡大(足元前後長さ)

新構造キャノピは左前支柱がない為、乗降間口が大幅にアップしました
(キャブ仕様も大きなドア開閉幅を確保しています)。
【キャノピ乗降間口】・・・従来比 135mm拡大

安全から安心へ。独自の新構造キャノピ、新開発ROPSキャブ
 万一の場合にオペレータを保護する安全構造の新型キャノピおよび新型キャブを搭載しました。キャノピはTOPS(横転時保護構造)の、キャブはROPS(転倒時保護構造)の安全規格に適合しており、また、落下物に対してオペレータを保護するFOPSレベル1の規格にも適合しています。

(3) 高性能を永く維持できる『持久力』  ~優れた耐久性、整備性~

頑強なアタッチメント、信頼高いパワーライン
 ブームとアームは断面積を増して一層強度アップ。更にアームの材質を向上させ、スイングブラケットも大型化しました。また、強力なパワーラインの採用に伴い、冷却能力を大幅に高め、各種機器もクラスアップしました。

メンテレベルに配慮した機器レイアウト
 目視メインの始業時点検、定期的な清掃や機器調整、専任者が行なう重整備など、様々な作業内容や頻度に応じた機器レイアウトを採用しました。加えて、ガバッと開くフルオープン右ガードに代表されるカバー類の開き方、開口量を工夫することで、理解のしやすさとアプローチのしやすさ、作業の簡略化を追求しました。さらに、高い清浄力を発揮するガラス繊維製の高性能ろ材を採用した「スーパーファインフィルタ」や、地上から燃料補給できる給油口など、様々な配慮が施されています。

(4) 世界を見据えた環境規制対策

低公害型エンジンの採用で、日本の排ガス2次規制の基準値をクリア。さらに欧州2次排ガス規制、米国EPA排ガス2次規制にも対応しています。

日本の超低騒音型建設機械の基準値をクリアしています。


 新型ミニショベル『ビートルシリーズ』の主要諸元


機種名 SK20SR SK27SR
本体型式  SK20SR-3 SK27SR-3
標準バケット容量  m3 0.066
(旧JIS0.06)
0.08
(旧JIS0.07)
機械質量       kg 2,100 [2,240] 2,490 [2,630]
エンジン 型式 ヤンマー3TNV82A
定格出力 kW/min-1
{PS/rpm}
15.9/2,200
{21.6/2,200}
性能
走行速度   km/h 4.1/2.3
旋回速度 min-1{rpm} 8.7 {8.7}
最大掘削力
(バケット)  kN{kgf}
19.3 {1,970} 22.0 {2,240}
外形寸法  全長       mm  3,820 4,130
全幅       mm 1,400 1,500
全高       mm 2,460  2,500
後端旋回半径 mm 700 [740] 750
ブレード 幅×高さ     mm 1,400×300 1,500×300
作動範囲    mm  上425 下290 上445 下335
ブームスイング角度    度 左60  右55
標準シュー形式(シュー幅)   ゴムクローラ(250mm)
作動範囲 最大掘削深さ mm 2,300 2,540
最大作業半径 mm 4,190 4,640
最小旋回半径
(前方)       mm
1,800 [2,030] 1,830 [2,060]
最小旋回半径
(スイング時)  mm
1,560 [1,750] 1,570 [1,780]


機種名 SK30SR SK35SR
本体型式 SK30SR-3 SK35SR-3
標準バケット容量  m3 0.09
(旧JIS0.08)
0.11
(旧JIS0.10)
機械質量       kg 3,000 [3,140] 3,580 [3,720]
エンジン 型式 ヤンマー3TNV88
定格出力 kW/min-1
{PS/rpm}
21.2/2,400
{28.8/2,400}
性能
走行速度   km/h 4.5/2.5
旋回速度 min-1{rpm} 8.9 {8.9}
最大掘削力
(バケット)  kN{kgf}
27.4 {2,790}
外形寸法  全長       mm  4,390 4,710
全幅       mm 1,550 1,700
全高       mm 2,570
後端旋回半径 mm  775 850
ブレード 幅×高さ     mm 1,550×345 1,700×345
作動範囲    mm  上560 下410 上540 下440
ブームスイング角度    度 左70  右60
標準シュー形式(シュー幅)  ゴムクローラ(300mm)
作動範囲 最大掘削深さ mm 2,810 3,080
最大作業半径 mm  4,930 5,240
最小旋回半径
(前方)       mm
1,920 [2,480] 2,040 [2,560]
最小旋回半径
(スイング時)  mm
1,590 [2,100] 1,690 [2,170]


機種名 SK40SR SK50SR
本体型式  SK40SR-3 SK50SR-3
標準バケット容量  m3 0.14
(旧JIS0.13)
0.16
(旧JIS0.14)
機械質量       kg 4,200 [4,340] 4,630 [4,770]
エンジン 型式 ヤンマー4TNV88
定格出力 kW/min-1
{PS/rpm}
30.4/2,400
{41.3/2,400}
性能
走行速度   km/h 4.6/2.8
旋回速度 min-1{rpm}
8.8 {8.8}
最大掘削力
(バケット)  kN{kgf}
35.3 {3,600}
外形寸法 全長       mm  5,000 5,230
全幅       mm 1,960
全高       mm 2,600
後端旋回半径 mm 980
ブレード 幅×高さ    mm 1,960×345
作動範囲    mm 上505 下325 上495 下375
ブームスイング角度    度 左70  右60
標準シュー形式(シュー幅)  ゴムクローラ(400mm)
作動範囲 最大掘削深さ  mm 3,390 3,590
最大作業半径  mm 5,660 5,890
最小旋回半径
(前方)       mm
2,100 [2,410] 2,150 [2,560]
最小旋回半径
(スイング時)  mm
1,740 [2,010] 1,770 [2,130]

* 単位は国際単位系のSI単位表示で{ }内は従来表示です。
*[ ]内はキャブ仕様の数値を示します。
*記載の数値はゴムクローラ仕様のものです。

 以上

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