2003年10月3日
コベルコ建機株式会社
中・大型ホイールローダ『LK-Zシリーズ』のフルモデルチェンジについて
~「LK190Z」から「LK350Z」(バケット容量2.1~4.0m3)までの5機種を一斉に新発売!~
コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:石田 孝)は、ホイールローダ「LK-Zシリーズ」の中・大型5機種(バケット容量:2.1~4.0m3)をフルモデルチェンジし、『LK-Zシリーズ SEエディション』として10月6日より一斉に新発売します。
今回モデルチェンジした機種名、販売価格並びに販売目標台数は以下の通りです。
<『LK-Zシリーズ SEエディション』>
機種名 |
販売価格 |
販売目標台数 |
販売開始時期 |
LK190Z (バケット容量2.1m3) |
1,610万円 |
5機種合計で
50台/年 |
2003年10月6日 |
LK230Z (バケット容量2.7m3) |
2,110万円 |
LK270Z (バケット容量3.4m3) |
2,260万円 |
LK310Z (バケット容量3.7m>3) |
2,290万円 |
LK350Z (バケット容量4.0m3) |
3,480万円 |
今回モデルチェンジしたホイールローダ5機種は、大容量のバケットでダンプトラックへの積み込み作業などを効率的に行う中・大型クラスで、主に砂利・砕石プラントや採石現場、除雪作業など幅広い用途で使用されています。
今回のモデルチェンジでは、2003年10月1日より国土交通省が導入した建設機械の排出ガス規制「排出ガス第2次基準値」をクリアした新型エンジンを搭載し、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)などの排出量を大幅に低減しています。その一方で、標準バケットの大型化や作動範囲の拡大、エンジン出力アップなどにより作業効率を高めました。
また、安全性・居住性にも配慮して、広くて高強度な新型キャブ(運転室)の採用や、フルオートエアコンの標準装備など、より一層快適で安心できる運転空間を実現しました。さらに、信頼性・耐久性・メンテナンス性を向上させたことによって、ライフサイクルコストの抑制を追求しました。
当社は、ホイールローダ『LK-Zシリーズ』として、小型のLK80Z(バケット容量0.9m3)から大型のLK560Z(バケット容量6.1m>3)まで全10機種をラインナップしています。また今年6月には、ミニホイールローダのニューモデル『L-bo(エルボ)』シリーズとして2機種(バケット容量0.4m3、0.5m3)を新たに市場に投入しました。今後も両シリーズを通じて、ますます多様化するユーザーニーズに幅広く対応していきます。
今回モデルチェンジしたホイールローダ「LK-Zシリーズ」の主な特長は、 以下の通りです。
<新型ホイールローダ 「LK190Z/230Z/270Z/310Z/350Z」の主な特長>
■作業性の向上
● |
高出力エンジン搭載により、クラス最大級の最大けん引力、最大掘起力を実現します。
* |
LK270Zのエンジン出力は160kWで、従来機比21.2%UP。 |
|
● |
クラス最大級のバケット容量とダンピングクリアランス(積み込み高さ)で、トップクラスの作業性能を発揮し、作業効率の大幅な向上に貢献できます。
* |
LK310Zの場合、バケット容量が3.73 (従来機比0.3m3UP)で、ダンピングクリアランスは3,305mm(従来機比120mmUP)。 |
|
● |
作業灯だけでなく前照灯にも高照度ハロゲンランプを採用し、夜間作業の効率を向上しました。 |
■居住性/安全性の向上
● |
運転室内のスペースを従来機に比べて20%広げたボックスタイプの大型キャブを採用し、足元スペースにゆとりを持たせました。 |
● |
オペレータがベストな姿勢で快適に操作できるように、テレスコピック・チルトステアリングと多調整式シートを採用し、新フロン対応のフルオートエアコンを標準装備しました。 |
● |
オペレータの安全性を重視し、万一の事故に備えて、ROPSおよびFOPSに適合した新型キャブを搭載しました。
* |
ROPS:Roll-Over Protective Structure(転倒時オペレータ保護構造) |
* |
FOPS:Falling-Object Protective Structure(落下物保護構造) |
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● |
フロント、リヤともに視認性に優れた大型平面ガラスを採用。前面ガラスは従来機に比べて約30%も広く、作業視界がより一層ワイドになりました。 |
■環境対応
● |
インタークーラを搭載した高出力・低燃費の排ガス2次規制対応型エンジンを全モデルに採用しました。 |
● |
エンジン冷却ファンの大型化により、回転数を下げて周辺への騒音を大幅に低減しました。さらに油圧モータ駆動方式の採用により、ファンの回転を制御し、低燃費を実現しました。 |
■イージーメンテナンス
● |
エンジンルームの開口部を大きくし、さらにラジエータ清掃用の開口部を設けるなど、点検・整備性に配慮しました。 |
● |
プロペラシャフトの給脂インターバルを従来の250時間から2000時間へ大幅に延長するなど、ライフサイクルコストの抑制にも配慮しています。 |
【ホイールローダ 「LK190Z/230Z/270Z/310Z/350Z」の主要諸元】
機種名 |
「LK190Z」 |
「LK230Z」 |
「LK270Z」 |
「LK310Z」 |
「LK350Z」 |
本体型式 |
LK190Z-5 |
LK230Z-5 |
LK270Z-5 |
LK310Z-5 |
LK350Z-5 |
バケット容量 m3 |
2.1 |
2.7 |
3.4 |
3.7 |
4.0 |
運転質量 kg |
10,630 |
13,950 |
16,650 |
19,770 |
22,170 |
常用荷重 kg |
3,570 |
4,590 |
5,440 |
5,950 |
6,800 |
最大掘起力
(バケット)kN{kgf} |
100{10,220} |
124{12,600} |
161{13,390} |
164{16,735} |
205{20,890} |
最大けん引力
kN{kgf} |
110{11,250} |
132{13,360} |
160{16,310} |
180{18,400} |
217{22,140} |
走行速度(前進)km/h |
0~36.8 |
0~37.8 |
0~33.5 |
0~34.6 |
0~35.0 |
最小回転半径
mm |
バケット
最外側部 |
5,715 |
6,055 |
6,435 |
6,675 |
6,840 |
最外輪
中心 |
4,950 |
5,215 |
5,450 |
5,650 |
5,800 |
全長(バケット地上)
mm |
7,220 |
7,730 |
8,175 |
8,305 |
8,650 |
全幅
mm |
車幅 |
2,375 |
2,585 |
2,635 |
2,845 |
2,845 |
バケット幅 |
2,450 |
2,670 |
2,800 |
3,100 |
3,100 |
全高 mm |
3,200 |
3,335 |
3,375 |
3,475 |
3,475 |
ホイールベース mm |
2,900 |
3,050 |
3,200 |
3,300 |
3,400 |
トレッド mm |
1,930 |
2,050 |
2,100 |
2,230 |
2,230 |
最低地上高 mm |
375 |
405 |
400 |
460 |
455 |
ダンピングクリア
ランス mm |
2,745 |
2,815 |
2,805 |
3,035 |
3,070 |
ダンピングリーチ mm |
1,075 |
1,090 |
1,290 |
1,190 |
1,250 |
エンジン定格出力kW/min-1{PS/rpm} |
105/2,200
{143/2,200} |
135/2,400
{184/2,400} |
160/2,200
{218/2,200} |
170/2,200
{231/2,200} |
205/2,100
{279/2,100} |
アーティキュレート
角度 |
左右40度 |
左右40度 |
左右40度 |
左右40度 |
左右40度 |
*単位は国際単位系のSI単位表示で{ }内は従来表示です。 |
以上
|