2003年2月17日
コベルコ建機株式会社

自走式建設廃材破砕機 ジョークラッシャ「KM350J」の開発・販売について

~ クラス最大の大型ジョークラッシャ搭載!抜群な生産性を誇る本格的ジョークラッシャ新登場! ~

 コベルコ建機(株)(本社:東京都品川区、社長:石田 孝)は、このほど建設廃材の破砕処理能力に優れた自走式ジョークラッシャ「KM350J」を開発し、2月21日より新発売いたします。
 今回新発売する自走式ジョークラッシャ「KM350J」は、クラス最大の大型ジョークラッシャを搭載し、コンクリートガラや自然石(安山岩程度)などの建設廃材を、要求される製品粒度で効率よく破砕できる、現場内循環型工法に適した最新鋭機です。

 販売価格及び販売目標台数は下記の通りです。

機種名 ジョークラッシャ「KM350J」
機械質量(kg) 29,700kg
(磁選機搭載時:30,400kg)
生産能力 55~170(トン/h)
販売価格 4,500万円
販売開始時期 2月21日
販売目標台数 20台/年

移動式建設廃材破砕機 KM350J

 現在、国内の建設廃棄物市場においては、高度成長期以降に急増したビルなど建造物のリニューアルに伴う解体工事が増加しており、さらには最終処分場の残存容量の逼迫問題や、リサイクル関連法規の整備などにより、廃棄物を効率良く再資源化ができる機械がますます求められております。
 このような社会的環境問題に対し、現場内循環型工法を一層推進するべく、当社は、既存のジョークラッシャ「KMC350G」をモデルチェンジし、クラス最大の処理能力で要求される製品粒度を実現するとともに、整備性・輸送性・信頼性も大幅に向上させ、さらには環境・安全にも十分に配慮した本格的リサイクルクラッシャ「KM350J」を開発しました。

 自走式ジョークラッシャ「KM350J」の主な特長は以下の通りです。

【自走式ジョークラッシャ「KM350J」の主な特長】
(1)クラス最大の破砕処理能力、確かな製品粒度
処理装置には供給口幅1,050mm(従来機比140mm UP)の大型ジョーを採用。
クラス最大の処理能力(最大処理能力:170トン/h)を発揮し、より大塊のコンクリートガラなどでも効率よく破砕できます。
出口セット量(開き側)をクラス最小の48mmに設定すれば、骨材や路盤材として要求される40mmアンダーの製品粒度をほぼ100%実現できます。
ホッパ内には、短歯4段グリズリフィーダを採用。長い櫛歯の2段グリズリタイプに比べて目詰まりしにくく、ガラに混ざった土砂のふるい分けも確実にできるため、処理能力と製品の品質が向上します。
クラス最大出力(147kW(200PS))のエンジンと高トルク油圧ポンプの組み合わせが大きなパワーを発揮します。ハードな連続作業でも、余裕のある駆動力が安定して得られます。
排出ベルトコンベアは搬送速度100m/min(従来機比 約2倍)の大容量・高速化を実現。クラッシャ処理能力とマッチングした速度で、製品を効率よく排出できます。 
長さ約9.5m、放出高さが2.5mと高いので、2次ベルトコンベアなしでも機体から遠くに高い製品の山を築け、頻繁に機体を移動させる手間も省けます。

(2)大幅に向上したメンテナンス性
エンジンをホッパ下の機体サイドに縦向きに配置し、メンテナンス性を大幅に向上させた、業界初の斬新なレイアウト(サイドエンジンレイアウト)を採用。サイドパネルもワイドに開くので、アッパデッキに上らずとも、地上からメンテナンスが楽に安全に行えます。
油圧アシスト方式のジョー出口隙間調整機構を採用。これまでかなりの時間を要していたジョー出口隙間の調整作業が、わずか約10分で完了します。また、サイドエンジンレイアウトの採用により、クラッシャ後方に充分なスペースが確保でき、無理なく安全に調整作業ができます。

(3)輸送性にも優れたコンパクトな本体
破砕作業時の本体全長をクラス最短の11.47mに抑制。狭い作業スペースでもパワフルに稼働できます。また、機械質量を30トン未満に抑えて、30トントレーラによる輸送を可能にしました。

(4)環境・安全性へ配慮
国土交通省の排ガス2次規制に対応したエンジンを採用。
ガラ破砕時に発生する粉塵の飛散を防止するために、破砕室入口、排出口、ガラ排出用ベルトコンベア先端部に散水ノズルを標準装備。
クラッシャ回転速度や本体走行速度を抑える微速制御機能を採用。メンテナンスや トレーラへの搭載が、微速で安全に行えます。
万一エンジンに異常が発生したり、ラジエータやエアクリーナに目詰まりが発生した場合には、エンジンやフィーダの自動停止機能が作動し、エンジンが損傷するのを防ぐ。また、警報や外部表示灯によりオペレータに異常を知らせます。

 当社は昨年、オーストリアの廃材破砕機専業メーカーであるHMH社(本社:リンツ市、社長:Gerald Hanisch)との販売提携により、同社製インパクトクラッシャ『RMシリーズ』の「RM80」(自走式:最大処理能力150トン/h)および「RM60」(可搬式:最大処理能力50トン/h)の2機種を国内で販売開始致しました。
 今回、自社開発した自走式ジョークラッシャ「KM350J」の市場投入により、各作業用途に応じた最適な商品を幅広くご提案できるようになりました。
 今後当社では、主に建築物解体業者や建設廃棄物の中間処理業者を対象として、これらの建設廃材破砕機メニューを積極的に販売していくとともに、さらに環境関連メニューを強化して、益々高まる環境配慮へのニーズに対応していきます。

【自走式ジョークラッシャ「KM350J」の主要諸元】

本体型式 KM350J
機械質量       kg 29,700
 (磁選機搭載時:30,400)
生産能力      t/h 55~170
出口セット量(開き側) mm 48~113
最大供給ガラ寸法  mm 1,000×800×450
本体寸法 全長  mm 11,470
全幅  mm 3,020
全高  mm 3,200
ホッパ 寸法  mm 2,280×3,940×495
容量   m3 2.8
供給装置 フィーダ形式 4段グリズリ付振動式フィーダ
処理装置 形式 シングルトッグルジョー
寸法  mm 幅1,050(42インチ)×奥行き500(20インチ)
駆動方式 油圧駆動
排出装置 形式 ベルトコンベア
寸法  mm ベルト幅900×長さ9,540
排出高さmm 2,500
エンジン 型式 三菱6D16-TLE2A
種類 インタークーラターボ付
直接噴射式ディーゼル
定格出力 147/2,000 (kW/min-1)
200/2,000 {PS/rpm}
走行装置 シュー幅 500mm
接地圧 86.4(kPa)0.88{kgf/cm2}
走行速度 3.5km/h
登坂能力 58%(30度)

*生産能力は、投入する破砕物の種類・形状、および作業条件により異なります。

 なお本機は、コベルコ建機西日本(株)が主催する「'03建設リサイクルフェア」にて展示公開されます。

 

 ★☆★ 「'03建設リサイクルフェア」のご紹介 ☆★☆

 【日  時】 2003年2月21日(金)、22日(土) 10:00~16:00
 【会  場】 コベルコ建機西日本(株) 本社尼崎事務所 
          兵庫県尼崎市丸島46番地1   <TEL 06-6414-2100>
 【機械展示】 リサイクルクラッシャ、木材破砕機、建造物解体機、内装解体機など

PAGE TOP