2003年2月17日
コベルコ建機株式会社

木材破砕機『ハスキーグラインダ』、
 自走式木材チッパ『KM12C』の販売開始について

~木質系廃棄物処理機 9機種を新発売!環境リサイクル分野のメニューを充実化~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:石田 孝)は、米国の木材機械大手Husky社(本社:アラバマ州リーズ市、社長:BOB SMITH)の木材破砕機に関して、同社製品の国内輸入販売総代理店であるニチメンマシナリー株式会社(本社:東京都港区、社長:小田 有久)との間で、このほど販売協力契約を締結しました。また、当社と建設機械メーカーの長野工業株式会社(本社:長野県更埴市、社長:柳澤 俊明)は、自走式木材チッパに関するOEM契約を締結しました。
 これらの提携契約に伴い、当社はHusky社製の木材破砕機「ハスキーグラインダ」8機種と、長野工業製の自走式木材チッパ「KM12C」を、2月21日より本格的に販売を開始致します。

 今回新発売する「ハスキーグラインダ」は、高速回転ハンマの強い打撃力によって、廃木材の減容化・再資源化を効率よく行える木材破砕機です。主に解体現場や林業分野、造園業において廃木材・剪定材・間伐材などの粉砕・チップ化に使用され、既に国内でも多くの実績と高い評価を得ております。今回導入する「ハスキーグラインダ」は、牽引式(横入れ型含む)と自走式の計8機種で、様々な作業条件に幅広く対応できます。
 また、自走式木材チッパ「KM12C」は、伐採・剪定後の枝葉など自然木を素早くチップ化できる木材処理機です。コンパクトな本体で機動性にも優れ、かつパワフルで安定した粉砕機能を発揮するので、主に造園業のほか公園・街路樹整備などの都市土木分野で使用されております。
 当社は、既存の建設廃材破砕機メニューに加え、新たに木質系廃棄物処理機9機種をラインアップしたことにより、ますます多様化するユーザーニーズに応じた最適な商品・サービスをご提供し、更なる循環型社会の構築に取り組んで参ります。

木材破砕機「ハスキーグラインダ」

 (機種:PG1500T)

                                       

自走式木材チッパ KM 12C

 

「ハスキーグラインダ」および「KM12C」の主な特長は以下の通りです。

【 『ハスキーグラインダ』の主な特長 】
 (1)高速回転・高トルクで優れた破砕処理能力を実現
高出力エンジンの能力を最大限に発揮できる「エンジン直結駆動方式」を採用。油圧モータ駆動方式に比べて高速回転・高トルクなハンマで打撃するので、効率良く繊維状にチップ化できます。
製品の用途や要求される粒度に応じたスクリーンの取り替えが可能です。

(2)排出が容易なスクリューコンベア
ハンマで粉砕されスクリ-ンを通過したチップは、スクリューコンベアによってスムーズにベルトコンベアまで移動します。
ベルトコンベア先端にはマグネットローラーを装備。釘などの金属類を選別・除去し、異物の混入を防止します。

(3)油圧式流体カプラでランニングコストを低減
画期的な油圧式流体カプラの採用により、クラッチを最大限に保護。目詰まりが発生した場合には、損傷が生じる前にエンジンを減速させ、クラッチを切り離します。
始動時にも作動するこの保護システムにより、クラッチ摩耗を劇的に減少させ、故障もミニマイズ。毎日のクラッチ調整も不要です。

(4)容易なメンテナンス(対象機:PG1500T、PG4000、PG5100)
タブ(円形の投入桶)テーブルは側面に90°まで傾斜可能。ハンマーミル、スクリーン、およびオーガなどに手が届くので、メンテナンスが容易です。

(5)機能的な遠隔操作装置(対象機:PG1500T、PG2000、PG4000、PG5100、H-3854)
不測の緊急事態に対応できるリモートコントロールを標準設定。投入機側からでも本体を操作できます。

(6)飛散の少ない横入れ型モデルも設定(対象機:H-3854)
長尺材もそのまま投入出来る横入れ型モデルを設定。飛散防止対策を考慮した環境配慮型製品です。

 【 自走式木材チッパ『KM12C』の主な特長 】

1.パワフルかつ安定した粉砕機能を発揮
1次破砕用の2枚のチッパナイフで切断し、さらに2次破砕用シュレッダで細かく粉砕するので、リサイクルに最適な均一サイズのチップが得られます。
送り込み装置には無段変速の油圧駆動方式を採用。また自動制御システムにより、破砕時の負荷に応じて送り・停止を自動的に繰り返すので、常に最適な作業状態を保ちます。
また、負荷に関わらず、既定の時間毎に送り・停止を交互に繰り返す「間欠送り」の機能も有しております。

2.流体クラッチ採用でクラッチ部分のメンテナンスフリーを実現
破砕部に流体クラッチを搭載したことにより、始動がスムーズに行えます。
万一の場合の衝撃も吸収するので、本機への負担が軽減し、破損を防止します。

3.機動性に優れた油圧クローラ
走行部には1.5トンクラスのミニショベルと同等の本格的油圧クローラを採用。山間部や不整地でもパワフルに移動できます。もちろんその場旋回(スピンターン)もでき、取り回しの良さは抜群です。

4.ワイドな開閉式本体カバーで楽々メンテナンス
本体カバーは大きく開閉できるので、チッパナイフ、シュレッダナイフの交換やメンテナンス、日常点検などが容易に行えます。

 【各商品の主要諸元および販売価格】

<ハスキーグラインダ>

機種名

寸法 (mm)
<輸送長×輸送幅×輸送高>

総質量
(kg)
エンジン
定格出力(kW/min-1)
最大処理能力(m3/h) 常時
処理径(mm)
販売
価格
(万円)
最大
処理径(mm)
●タブ型
PG900
(牽引式)
7,470×2,260×2,310 4,950 82/2,100 9~30 150 1,940
200
PG900T
(自走式)
7,550×2,260×2,690 6,950 82/2,100 9~30 150 2,630
200
PG1000
(牽引式)
9,150×2,570×3,910 7,354 179/2,200 18~60 200 3,240
400
PG1500T
(自走式)
9,040×2,600×3,040 13,625 298/1,880 30~90 300 5,500
500
PG2000
(牽引式)
12,810×2,590×4,670 11,600 298/2,200 30~90 300 5,040
500
PG4000
(牽引式)
12,000×2,580×4,100 17,698 421/2,100 90~150 600 7,000
900
PG5100
(牽引式)
12,950×3,630×4,100 26,304 559/2,100 150~240 800 都度
見積
1,000 

●横入れ型(オプションでエンジン定格出力559kWタイプも設定)
H-3854
(牽引式)
12,590×2,570×2,310 31,065 421/2,100 75~105 500 8,000
700

<自走式木材チッパ>

機種名

寸法 (mm)
<輸送長×輸送幅×輸送高>

総質量
(kg)
エンジン
定格出力(kW/min-1)
生産
能力
(m3/h)
最大
処理径
(mm)
販売
価格
(万円)
KM12C 2,165×1,340×1,470 1,250 29 3 130 280

*処理能力は、投入する破砕物の種類・形状、および作業条件により異なります。

 なお販売目標台数は、ハスキーグラインダ8機種で計20台/年、自走式木材チッパは30台/年です。

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