2002年10月17日
コベルコ建機株式会社

基礎解体用超大型圧砕機『KR3000R』の開発・販売開始について

~世界最大の開口幅3,000mmと破砕力670トンを実現した超大型ニブラー~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:石田 孝)はこのほど、世界最大の開口幅3,000mmと破砕力670トンを実現した、基礎解体作業向け超大型圧砕機(通称:ニブラー)『KR3000R』を開発し、今月初旬より販売を開始致しました。
 当社は既に1号機を国内最大手の解体業者である渡辺解体興業(株)(本社:東京都江東区、社長:渡邊 龍一)殿へ納入致しました。 同社は、当社が開発した世界最大の超大型ビル解体専用機『SK1600D』も所有されており、この「KR3000R」をアタッチメントとして装着し、基礎解体作業にご使用頂いております。

 近年、都市部での再開発事業においては、老朽化した既存諸施設の積極的な解体再生などによる都市空間の有効活用が不可欠となっております。特に代表的な解体対象となるビル自体の高層化、基礎コンクリートの大型化、およびコンクリートの高強度化などにより、ビル解体作業はますます複雑化が進んでおり、これらに対応できる能力の高い大型マシンの導入が求められております。

 今回当社が開発した「KR3000R」は最大開口幅が3mで、巨大なコンクリート梁でも圧砕できるので、従来ブレーカー等で行っていた基礎解体作業に比べて、飛躍的に作業効率を向上できます。また、騒音や振動も少ないため周辺環境にも配慮した破砕作業が可能です。
 超大型ビル解体専用機「SK1600D」の先端に「KR3000R」を装着した場合、地上高さ約20m~地下約12m(ビルの地下3~4Fに相当)まで、広範囲な解体作業に対応できます。

超大型圧砕機「KR3000R」の主な仕様は以下の通りです。

<KR3000R」の主な仕様>
型式 KR3000R
質量 18,000kg
破砕力 <中央> 6,566kN{670トンf}
最大開口幅/
(最小開口幅)
3,000mm/(0mm)
販売価格 5,000万円

超大型圧砕機『KR3000R』
超大型圧砕機『KR3000R』
『KR3000R』を用いた基礎解体作業風景
『KR3000R』を用いた基礎解体作業風景
(本体は『SK1600D』)

 当社は今後とも、解体作業現場における高品質・高機能な解体機の開発を通じて、ビル解体業界の「地域社会との共生」を支援し、より快適な都市環境づくりに貢献していきたいと考えます。

(ご参考)
<渡辺解体興業(株)殿の概要>

【会社名】:渡辺解体興業株式会社
【創  立】:1946年4月(設立:1961年4月)
【本  社】:東京都江東区亀戸2丁目3番地21号
(本社代表TEL:03-3684-5848)
【代表者】:代表取締役社長 渡邊 龍一 
【資本金】:1億円
【事業内容】:解体工事、建設機械・工具等の修理およびリースなど

 以上

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