2002年8月1日
コベルコ建機株式会社

HMH社製インパクトクラッシャ「RM80/60」の販売開始について

 ~コンパクトなボディで1クラス上の破砕処理能力を発揮する『RMシリーズ』~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:石田 孝)はこのほど、オーストリアの廃材破砕機専業メーカーのHMH社(本社:リンツ市、社長:Gerald Hanisch)との間で、HMH社の移動式建設廃材破砕機を日本国内で独占販売することに関して業務提携致しました。これにより当社は、環境リサイクル分野における商品メニューの更なる強化が図れます。
 今回の販売提携に伴い、当社は、建設廃材の破砕処理能力に優れたHMH社製インパクトクラッシャ『RMシリーズ』の「RM80」(自走式)および「RM60」(可搬式)の2機種を7月26日より販売開始致します。

【インパクトクラッシャ『RMシリーズ』】

機種名 「RM80」 「RM60」 
分類 自走式 可搬式
運転質量(kg) 22,500 11,500
最大処理能力 150トン/h 50トン/h
販売価格(万円) 3,600 2,000
販売開始時期 7月26日より
販売目標台数 計20台/年(初年度)

RM80RM60

 

 現在、国内の建設廃棄物市場においては、高度成長期以降に急増したビルなどの建築物が更新期を迎えたことに伴う解体工事が増加しており、一方で、最終処分場の残存容量の逼迫問題や、今年5月の「建設リサイクル法」施行などを背景に、益々『分別解体と再資源化』が重要視されております。
 このような社会的環境問題への対応として、当社は既存の建設廃材破砕機メニュー(ジョークラッシャ)に加えて、破砕処理能力に優れたHMH社製のインパクトクラッシャ「RMシリーズ」をメニュー化致しました。
 RMシリーズ機は、1次破砕機としてコンクリート廃材・アスファルト廃材・自然石などにも幅広く使用できる上に、ジョークラッシャを1次破砕、RMシリーズ機を2次破砕として組み合わせることによって、より一層高い生産効率が得られます。
 今後当社では、主に建築物解体業者や産業廃棄物の中間処理業者を対象として、「RMシリーズ」などの建設廃材破砕機メニューを積極的に販売していくとともに、さらに環境関連メニューを強化して、益々高まるユーザーの環境配慮へのニーズに対応していきます。

 今回販売開始するインパクトクラッシャ「RM80」/「RM60」の特長は以下の通りです。

1)破砕処理能力に優れたインパクトクラッシャ。
回転ドラムに取り付けられた4枚のハンマが、コンクリート廃材などの対象ガラを叩き、削り、破砕するインパクト式を採用。同方式により、20トンクラスのRM80と10トンクラスのRM60は、ジョークラッシャと比べて共に1クラス高い破砕処理能力を発揮します。
 【最大処理能力】
  「RM80」:150t/h(30tジョークラッシャと同等)
  「RM60」: 50t/h(20tジョークラッシャと同等)
    *「RM60」は2次破砕時で80トン/hの処理を実現します。

クラッシャの投入口が広いため、処理可能なガラ最大サイズもジョークラッシャと同等で、1次破砕機として使用できます。
【最大端寸法】  「RM80」:700mm程度、「RM60」:500mm程度

コンクリート廃材はもちろん、ジョークラッシャが苦手とする粘りのあるアスファルト廃材や、強度が高い自然石の破砕にも対応。瓦や陶磁器類の処理も得意です。

2)狭い現場で有利なコンパクトボディ。最適な投入/排出口の高さ確保で作業性が向上。
マシン全幅は6トン油圧ショベルと同等。全長も極めて短く、狭い現場へのアプローチも容易で、現場内でも無駄にスペースを取りません。
 【輸送時寸法】
  「RM80」:輸送時全長8,030mm×2,360mm
  「RM60」:輸送時全長6,150mm×2,150mm

ガラの投入がしやすい様にホッパ入口高さを低く抑え(RM60:1,900mm、RM80:2,800mm)、排出量が稼げる様により高いベルトコンベア放出高さ(RM80:3,050mm)を実現。

3)ジョークラッシャとの組み合せにより、破砕処理現場での効率化を追求できるマシン。
クラッシャを複数台稼働させるケースでは、工程を分けて1次・2次と段階的に破砕処理すると効率的。ジョータイプと組み合せて2次破砕機にインパクトタイプを使用すれば、製品粒度が小さくなるほど処理能力が低下するジョータイプの欠点も補えます。

4)運転席不要のリモコン方式、エンジン自動停止機能装備などで作業者の安全を確保。
自走式のRM80では、荒地走行、ガラ投入時の荷こぼれ、破砕処理中の飛散など、万一に備えた遠隔コントロール方式を採用。安全確保が容易なので、作業もスムーズに行えます。(可搬式のRM60にはクラッシャ操作リモコンをオプション設定)

破砕室に異物が噛み込んだ場合は、負荷を感知してエンジンが自動停止。また、大きなガラの破砕処理時に、万一クラッシャが詰まっても、遠隔操作によりギャップを広げてガラをリリースできます(RM60はオプション)。

【インパクトクラッシャ「RM80」/「RM60」の主要諸元】

機種名称 RM80 RM60
分類 自走式 可搬式
機械質量      kg 22,500 11,500
生産能力      t/h 150 50
破砕粒度      mm 0-30~0-70 0-30~0-50
最大供給ガラ寸法 mm 最大端寸法 700 最大端寸法 500
本体装置 全長 mm 10,180(輸送時8,030) 8,000(輸送時6,150)
全幅 mm 4,130(輸送時2,360) 2,150
全高 mm 3,050(輸送時3,015) 2,640
ホッパ 寸法 mm 2,150×4,000 2,150×2,500
容量 m3 2.0 1.0
供給装置 形式 グリズリ付振動式フィーダ ベルトコンベア式
(1次スクリーンは別置きで
オプション設定)
処理装置 形式 インパクトクラッシャ インパクトクラッシャ
寸法 mm 幅860×奥行き600 幅640×奥行き550
駆動方式 Vベルト駆動式 Vベルト駆動式
排出装置 形式 ベルトコンベア ベルトコンベア
寸法 mm ベルト幅800×コンベア軸間7,267 ベルト幅650×コンベア軸間4,380
排出高さ mm 3,050 1,900
エンジン 型式 Deutz BF4M1013FC Deutz BF4M1012E-0
種類 ディーゼル ディーゼル
定格出力 122/2,000 (kW/min-1)
166/2,000{PS/rpm} 
53/2,000 (kW/min-1)
72/2,000{PS/rpm} 
走行装置 シュー幅 400mm -
接地圧 83.6(kPa)0.85{kgf/cm2} -
走行速度 2.2km/h  -
登坂能力 58%(30度) -

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