2002年6月28日
コベルコ建機株式会社

スキッドステア『Q-bo(キューボ)』シリーズの販売開始について

~CNHとの提携機第一弾、「Q-bo05」・「Q-bo09」の2機種を販売開始~

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区、社長:石田孝、資本金160億円)は、Fiatグループの農業機械・建設機械メーカーであるCNH Global N.V.社(社長:Paolo Monferino)との提携機第一弾として、スキッドステア2機種を『Q-bo』(通称:キューボ)シリーズとして日本国内へ本格的に導入します。
 今回導入する『Q-bo』シリーズのうち、「Q-bo05」は7月1日より、また「Q-bo09」は8月1日より販売を開始致します。

【スキッドステア「Q-bo05」、「Q-bo09」】

機種名 「Q-bo05」 「Q-bo09」
標準バケット容量(m3 0.20 0.37
運転質量(kg) 1,525 2,735
販売価格(万円) 295 400
販売開始時期 7月1日より 8月1日より
販売目標台数 100台/年 100台/年

 スキッドステアは、左右独立した4輪駆動でその場旋回(スピンターン)が可能なた め、狭い作業占有スペースでも能力を発揮できます。日本では主に農業・畜産・除雪な どの分野で使用され、そのうち殆どの用途がローダ仕様のアタッチメントによる運搬・ 積み込み作業となっております。一方、欧米では建設工事をはじめとして道路工事・造 園・解体など様々な分野で使用されており、これらの作業に応じた多彩なアタッチメン トが準備されてきたことから幅広く普及しています。 今回販売するスキッドステア「Q-bo05」と「Q-bo09」は、いずれもクラ ス最大級のエンジン出力を発揮するため、強いパワーで余裕を持った作業が可能です。 さらに、クラス最長のホイールベースでありながらクラス最小の回転半径を実現して いるため、抜群な安定感と機動力を兼備しております。

 当社は、『Q-bo』シリーズの導入によって、益々広がるユーザーの多様なニーズ に対応していくとともに、省力化・生産性向上にも大いに貢献できる戦略商品として、 新たな市場開拓を目指して積極的に販売していきます。

Q-bo

スキッドステア「Q-bo05」と「Q-bo09」の主な特長は以下の通りです。

『スキッドステア Q-bo05/Q-bo09』の特長

(1)トップクラスのエンジン出力でパワフルな性能を発揮

トップクラスの大容量エンジン搭載により、パワフルな走行性能・積み込み性能を発揮。積み込み・運搬作業などがテキパキと効率良く行えます。
(エンジン出力は、Q-bo05:20.1kW、Q-bo09:42kW)

(2)クラス最大のロングホイールベースとダンピングリーチで抜群な>安定性と作業性を確保

コンパクトなボディにもかかわらず、クラス最大のロングホイールベースを採用。走行時・積み込み作業時にも、どっしりとした安定感。
(ホイールベースは、Q-bo05:845mm、Q-bo09:1,050mm)
従来機を大きく上回るクラス最大のダンピングリーチと、高いダンピングクリアランスを実現。作動範囲が広いので積み込み作業やハンドリング作業が安全に効率良く行えます。
(ダンピングリーチは、Q-bo05:700mm、Q-bo09:715mm )

(3)ラクラク操作の2本操作レバー方式を採用

油圧ショベルの操作と同様に2本の操作レバーだけで、走行操作はもちろん、アームやバケットの上げ下げなども行えるので、ペダル操作の必要がなく、思い通りスムーズに操作できます。

(4)クラス最小の回転半径で狭所作業もスムーズ!

Q-bo05/09ともにクラス最小の回転半径を実現。
(バケット先端の回転半径は、Q-bo05:1,620mm、Q-bo09:2,030mm)
スキッドステアは、ホイールローダでは出来ないスピンターンが可能です。しかも全長が短くコンパクトなボディであるため、極めて高い小旋回性を発揮でき、屋内や路上など狭い空間での作業にも最適です。

(5)多彩なアタッチメントで多用途に対応

バケットやフォークなど業種別に最適なアタッチメントを各種用意。さらにQ-bo 09では、アタッチメント専用の油圧配管を標準装備しており、多彩なアタッチメントに対応可能です。
1台で何役もこなせるため、作業現場の省力化・生産性向上にも貢献できます。
Q-bo 09はクイックカプラ仕様なので、アタッチメントの交換も簡単です。

(6)安全とメンテナンス性に配慮した機械構造・機器レイアウト

ROPS(転倒時運転者保護構造)/FOPS(落下物保護構造)対応キャノピを標準装備。
機器の作動確認が容易に行えるように、チェック&セーフティモニターをキャノピフレーム内の前面に装備。
安全バー(Q-bo 05/09に標準装備)と着座センサー(Q-bo 09のみ標準装備)の採用により、走行・作業時の運転手の安全を確保!
ボンネットを開けるだけで日常点検が可能な機器レイアウト。
チルト式キャノピ採用により、油圧系の整備時も作業が容易に行えます。

● 業種別アタッチメント使用例

 <農業/畜産業>

マニュアフォーク:牧草ロールの運搬・積み重ね
ベイルスクイズ:牧草ロールの運搬・積み重ね
スクレーパブレード:飼料・畜糞のかき集め、押し寄せ

 <道路工事>
スイーパ:道路・現場の清掃
コールドプレーナ:舗装表面の剥がし

 <造園/土木>
オーガ:穴掘り
ツリースペード:植木の運搬

 <除雪>
マルチアングリングプラウ
スノーブロワ

 <その他>
パレットフォーク:フォークリフト型アタッチメント
グラップルバケット:解体

【『Q-bo』のネーミングの由来】
"Q"はスキッドステアがクルクルっとスピンターンした時の車輪跡からイメージし、"bo"はかわいい小さな「坊や」から連想しました。
全体で機敏に動く小さなマシンを表しています。
皆様に「Q坊」と親しみを持って呼んで頂きたいという願いを込めて採用しました。

【スキッドステア「Q-bo05」、「Q-bo09」の主要諸元】

機種名 「Q-bo05」 「Q-bo09」
標準バケット容量   (m3) 0.20 0.37
運転質量        (kg) 1,525 2,735
最大荷重        (kg) 520 885
常用荷重        (kg) 400 680
走行速度(前進・後進)(km/h) 8.7 11
最小旋回半径
(mm)
バケット 1,620 2,030
後端 1,325 1,465
全長            (mm) 2,770 3,280
全幅(車体)       (mm) 1,200 1,500
バケット幅        (mm) 1,245 1,680
全高(輸送時)      (mm) 1,780 1,920
ホイールベース     (mm) 845 1,050
トレッド          (mm) 960 1,245
最低地上高       (mm) 170 205
ダンピングクリアランス (mm) 1,930 2,180
ダンピングリーチ    (mm) 700 715
エンジン 名称 クボタ V1505 CNH 4-390
種類 ディーゼル4サイクル
水冷式
ディーゼル4サイクル
水冷式
総排気量(L) 1.498 3.922
定格出力
kW/min-1
{PS/rpm}
20.1/2,400
{27.3/2,400}
42/2,400
{57/2,000}
タイヤ 27×8.50-15 6PR 10-16.5 8PR
燃料タンク         (L) 32 83

 以上

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