道路機械における販売提携について

　コベルコ建機と世界最大の道路機械メーカーであるボーマク社（独）の日本法人であるボーマクジャパン社は、ボーマクジャパンが扱う道路機械（締め固め機械）の日本国内における販売及びサービスに関する業務提携を行う事に基本合意致しました。

今回行った提携の概要は、次の通りです。

1.提携の概要

（1）対象機種

・	振動ローラ（舗装用・土工用・ハンドガイド）

・

タイヤローラ

・

マカダムローラ

・	前後進コンパクタ、プレートコンパクタ、タンパ

・	レフューズコンパクタ　　　等　道路機械全般（詳細添付）13メニュー　61機種

（2）販売及びサービス

　ボーマクジャパンが扱う道路機械全メニューに関し、コベルコ建機がボーマクジャパンより仕入れ、コベルコ建機の流通で販売を行います。サービスについても同様にコベルコ建機が行います。

　また既存のボーマクジャパン流通については、従来通り継続致します。

（3）契約開始日　2002年4月1日

（4）提携の効果

・	ボーマクジャパン 独自の流通網の他に、日本国内におけるコベルコの販売サービス網を活用できる事から、販売台数の増加が期待できるほか、木目細やかなサービスも提供でき顧客満足度を向上できる。

・	コベルコ建機 CNHとの包括提携に加えて今回ボーマクジャパンと販売提携を結ぶ事で、レンタル事業家が保有する搭乗型建設機械に関わる殆どのメニューを供給する事が可能となる。

2.提携に至った背景

　公共工事の減少などの要因から、最盛期では200億円を誇った日本の道路機械市場も近年では約120億円規模と低迷し、国内2位メーカーであるボーマクジャパンも売上を減少させていた。全世界の道路機械市場でトップシェアを誇るBOMAGグループとしても、世界戦略の一環として日本市場のテコ入れが緊急の課題であった。道路機械も油圧ショベル同様レンタル比率が高く、レンタル事業家へのパイプも強い企業との協業を検討していた。コベルコでは約500拠点（間接含）の販売サービス流通を持っており、またコベルコの進めるレンタル戦略にも共鳴していたことから協業先に決定した。

　一方コベルコは、独自のレンタル戦略の中で、取扱商品のフルライン化を早急に構築すべく検討をしており、以前からボーマク社のブランド力、商品力を高く評価していた事から同社との販売提携を締結することとなった。

3.参考資料

搭乗型締固め機械の国内出荷台数推移（建機工統計）

■両社の概要

社　名	コベルコ建機（株）	ボーマクジャパン（株）
会社設立	1999年10月1日	1970年3月6日
本社所在地	東京都品川区東五反田2-17-1	茨城県古河市坂間北山248
資本金	160億円	7,500万円
代表者	森脇　亞人（もりわ　きつぐと）	Alfred Roos（アルフレッド・ロース）
従業員数	850名	40名
売上高	1,584億円（2001年3月期連結）	約22億円（2001年11月期）