2002年1月31日
コベルコ建機株式会社
油圧ショベルダイナミックアセラSK200/210の開発・販売について
コベルコ建機(株)(本社:東京都中央区 社長:森脇亞人 資本金:160億円 電話:03-5789-2111)はこのほど、大型機の耐久・信頼性に中型機の繊細な操作性を融合させた、油圧ショベル「ダイナミックアセラシリーズ」の20tクラスを開発し、「SEエディション*注」として2月1日より販売を開始します。
今回販売を開始するのは、SK200(一般土木仕様)とSK210(砕石仕様、解体仕様)の計2機種6タイプです。
本機は、'99年4月より販売を開始しているダイナミックアセラシリーズの20tクラス(SK200/SK210)をモデルチェンジしたもので、世界を視野に入れた環境、安全対策を実施し、更にエンジン馬力や掘削力等を一段とアップさせて作業性を向上させました。
販売価格と販売目標台数は以下の通りです。
機 種 名 |
ダイナミックアセラ
SK200
(一般土木仕様) |
ダイナミックアセラ
SK210
(採石/解体仕様) |
標準バケット容量(m3) |
0.8 |
0.8 |
運転質量(kg) |
19,400 |
20,800/20,500 |
販売価格(万円) |
2,517
[2,646] |
2,646/2,740
[2,775/2,869] |
販売開始時期 |
2月1日より |
販売目標台数 |
800台/年 |
近年の重機ショベルにおいて20t以下のクラスは、主に都市型の工事現場で使用される事から後方超小旋回化が進んでおります。しかし20tクラス以上になるにつれ土木業界以外の解体、砕石、スクラップなど広い分野で使用され、また長尺、重量アタッチメントの装着率も多くなることから、狭所作業性よりも設備機械としての作業性、耐久性、信頼性が重要視されています。
こうした市場ニーズを捉え、当社ではシリーズ開発コンセプトの枠組みを6t~20tの狭所性を有する後方小旋回機「グランビートル」と20t~40tの作業性・耐久性・信頼性を重視する「ダイナミックアセラ」としてシリーズ化しております。
今回発売する機種は、一般土木仕様のダイナミックアセラSK200と、砕石現場/解体現場でのニーズを重視しブームやアーム等のアタッチメントの強化や、転石や鉄筋類等から機器の損傷対策を施し各用途で専用機として真価を発揮するSK210(砕石仕様/解体仕様)のそれぞれロングクローラタイプを含めた計2機種6タイプとなります。
ダイナミックアセラSK200/210 SE エディションの特長 |
●クラストップのエンジン馬力・掘削力で作業能力増大(+5%)
・ |
ESS(エンジンスピードセンシングシステム)と全馬力制御システムの採用に加え、インタークーラ付高出力エンジンの採用により、エンジン馬力は従来機比+3%アップ |
・ |
バケット掘削力は、従来機比+6%
パワーアップスイッチ使用時には、掘削力が+10%となりクラス最高を実現 |
●生涯コストパフォーマンスの向上(容易な整備性、維持費の低減と耐久性の向上)
・ |
片流れ山型クローラフレームの採用により、泥がフレームの外側に落ちやすくメンテナンスが容易。
また排土性の向上だけでなく、強度も向上致しました。 |
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丸洗い可能な脱着式ラジエータに、錆びに強く放熱効果に優れたアルミ製を採用 |
・ |
自己潤滑ブッシュの採用により、バケット周りの4箇所は250時間、それ以外は500時間と給脂サイクルを大幅に延長 |
・ |
バケットのガタつき調整機構を、一体型シムを採用し、耐久性を向上 |
●専用機として真価を発揮する強化型SK210(解体/採石仕様)
・ |
ブームとアームの板厚を、一般土木仕様に比べワンランクアップし大幅強化
ブーム断面係数10~15%UP アーム断面係数16~21%UP |
・ |
採石や解体といった用途に合わせ強化したバケットの採用等各部を強化 |
・ |
機器の損傷防止
転石や鉄筋類から足回りの配管を保護するため、9mmの鉄製カバーでロアフレームを密閉化。
またエンジンやポンプの保護には、上部本体の下面に6mm厚の鉄製カバーを装着 |
・ |
コンデンサ、インタークーラーの前面にも防塵ネットを装備(解体仕様) |
●世界を見つめた環境、安全対策
・ |
国土交通省の排ガス2次規制、EPA(米国)やEUの2次規制値案もクリアした新型低公害エンジンを搭載。 |
・ |
超低騒音型建設機械の指定を受けるだけでなく、気流音対策型テールパイプの採用等、音色改善も実施。 |
・ |
電磁エミッションで欧州基準をクリアし、外部電磁波によるマシンの誤動作や誤表示を防ぎます。 |
・ |
落下物に強いFOPS(落下物保護構造)対応ヘッドガードの採用。【オプション】(ISOのFOPS基準クリア) |
注:SEエディション
SEは、もっとSolution、ますますEvolutionの頭文字をとったもの。
もっとユーザ現場の立場に立ってお客の悩みに、ハード(商品)、ソフト(情報:稼働機管理、ISO取得支援等の経営をサポート)両面から問題解決に当たり、お客様もコベルコもお互いに進化していくことを表すものです。
主要諸元表
機種名 |
ダイナミックアセラ
SK200 |
ダイナミックアセラ
SK210 |
仕様 |
一般土木仕様 |
砕石仕様 |
解体仕様 |
●性能 |
標準バケット m3 |
0.8(旧JIS0.7)
(山積) |
旋回速度 min-1{rpm} |
11.0{11.0} |
走行速度 km/h |
6.0/4.0 |
登坂能力 %(度) |
70(35) |
最大
掘削力 |
バケット |
143 {14,600kgf}(パワーアップ時157{16,000}) |
アーム |
97.1kN{9,900kgf }(パワーアップ時107{10,900}) |
●質量(標準アーム、バケット、シュー時) |
運転質量 kg |
19,400〔19,800〕 |
20,800〔21,200〕 |
20,500〔20,900〕 |
●寸法 |
全長 mm |
9,410 |
輸送時全幅 mm |
2,710 |
輸送時全高 mm |
2,930 |
3,030 |
3,080 |
クローラ全長 mm |
4,170〔4,450〕 |
クローラ全幅 mm |
2,800〔2,990〕 |
後端旋回半径 mm |
2,750 |
●エンジン |
種類 |
インタークーラターボ付直接噴射式ディーゼル |
定格出力 |
110kW/2,000min-1{150PS/2,000rpm} |
●作動範囲(標準アーム時) |
最大掘削半径 mm |
9,900 |
最大掘削深さ mm |
6,700 |
最大掘削高さ mm |
9,600 |
最大ダンプ高さ mm |
6,790 |
最大小旋回 mm |
3,560 |
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