2001年12月21日
コベルコ建機株式会社

25t 吊り シティコンシャスクレーン『パンサー250』の開発・販売について

 コベルコ建機株式会社(本社:東京都品川区東五反田二丁目17-1、社長:森脇 亞人、資本金160億円)は、シティコンシャスクレーン*1『パンサー250 SEエディション』を、本日12月19日より販売を開始致します。今回販売する『パンサー250 SEエディション』は、1997年10月に販売開始した同機のモデルチェンジ機で、排ガス2次規制対応をはじめ優れたクレーン操作性能と走行性能を実現しています。

機 種 名 パンサー250 SEエディション
最大吊上能力 25t × 3.5m
販売価格 4,850万円(STDジブ)
販売目標台数/販売開始時期 80台/年 12月21日より

 今回のモデルチェンジは、従来機種で定評のあった性能・機能(クレーン性能、操作性、高い剛性等)を継続する事は勿論、油圧サーボ式旋回操作方式などの新たな機能を加え操作性を向上させました。また高出力エンジンを搭載することにより、走行性能の大幅な向上も実現しております。

 更には時代のニーズに応じて、国土交通省の排ガス2次規制対策型建設機械や低騒音型建設機械の認定を受ける事だけにとどまらず、稼働、点検整備、サービスの全てにコスト低減を徹底し、生涯コストパフォーマンスの向上を追求しています。

〔語句説明〕
*1:シティコンシャスクレーン
「荒れ地で使われるクレーン」という意味の「ラフテレーンクレーン」ではなく、都市で使われるクレーンに相応しい名称として名付けた当社独自の名称。

パンサー250

『パンサー250 SEエディション』の特長

(1)定評ある操作性と高剛性を更に向上

  [1]リンク式クレーン操作方式を継承
 動きが手に直接伝わるので、微妙な位置合わせなどが思い通りに出来ます。

[2]油圧サーボ式旋回操作方式(特許出願中)
 旋回自動停止等の安全機能を生かしながら、リンク式の微操作性を確保しています。

[3]高剛性ブーム・フレームの採用
 アッパーフレームの構造を変更し、強度アップを図りながら軽量化も実現。
 たわみが少なく、高揚程作業でも位置決めが簡単に行えます。

[4]高ラインプルウインチの採用
  (主巻、補巻共 従来機3.5トン ⇒ 4.5トンへ)
 ラインプル能力(ロープ1本当りの張力)を向上させることで、補助シーブの能力アップを実現しました。

(2)ハイパワーエンジンの搭載により走行安定性を大幅アップ

  [1]クラストップのハイパワー
 200kW{272PS}(最大トルクで従来機比+10%)
 登坂能力の向上に加え、発進/停止を繰り返す市街地でもスムーズに走行が可能です。

[2]滑らかな変速を実現する電子制御4速トランスミッションの採用
 フルオートマチック式で、乗用車並みの快適な走行が行えます。

[3]コベルコ独自のADS(オートマチック ダウンシフト コントロールシステム)の採用
 ブレーキペダルを踏むだけで、Dレンジのまま自動的にシフトダウン。アクセルを踏めば直ぐに解除され加速。シフト操作の面倒がありません。

(3)先進制御の予防保全機能で安全にも配慮

  [1]新旋回自動停止装置の採用
 旋回で転倒の危険が生じる角度を事前に算出し、手前から減速して荷振れなく停止させる機能を、さらに使いやすくなるようにオペレータの操作自由度を広げました。

[2]後端半径2995mmの実現
 従来機より35mm短くし、更に狭所作業性を向上させています。

[3]ハイサス異常対応システム
 異常時に、作業中ならロック、走行中ならフリーになるようにサスペンションの制御状態を保持します。
(特許出願中)

(4)生涯コストパフォーマンスの向上

  [1]コモンレール式電子ガバナ制御エンジン搭載
 コベルコ独自の走行制御システムとのコンビネーションにより登坂能力の向上と走行時燃料を大幅低減 (従来機比△18%)

[2]各部の耐久性向上
 カチオン塗装の採用板厚アップによる防錆性向上など

[3]給脂作業を省力化
 キャリアの給脂箇所を4箇所→1箇所に削減。またオプションで電動式も設定

《 主要諸元 》 型式 RK250-6

項目 数値 項目 数値
クレーン最大能力 25t×3.5m 後端旋回半径 2,995mm
ブーム長さ(ジブ長さ) 9.32~30.62 (7.5/12.0) 全長×全幅×全高 10,990×2,620×3,475mm
最大地上揚程(主フック/ジブ) 31.9/43.6m 全質量 26,495kg
最大作業半径(主フック/ジブ) 28.2/35.5m エンジン最高出力 200/2,700kW/min-1
{272/2,700{PS/rpm}}

*印の数値は、軽負荷時の数値であり、負荷により速度は変動します。

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