2001年9月5日
コベルコ建機株式会社

後方超小旋回/超小旋回機モデルチェンジ 油圧ショベル5機種販売開始

 コベルコ建機(本社:東京都品川区 社長:森脇 亞人)はこの程、後方超小旋回油圧ショベル「グランビートル」シリーズの4機種、並びに超小旋回油圧ショベル「セイバー」シリーズ1機種の計5機種を『SEエディション』として、9月1日より販売を開始致します。

販売価格と販売目標台数、発売日は以下の通りです。

  グランビートル
60SR
グランビ-トル
115SR
グランビ-トル
135SR
グランビ-トル
200SR
セイバ-
75UR
販売価格 1,321万円 1,702万円 2,019万円 2,663万円 1,556万円
販売目標 3,000台/年
販売開始 9月1日より

*価格は60SR=ドーザ仕様、75UR=キャブ仕様

 近年都市型の工事では狭所での作業が余儀なくされており、その中で狭所作業性に優れた機械の開発がユーザーより望まれていました。当社はその様な環境下でも安全に作業が出来る本格的後方超小旋回機が近い将来本流になるだろうと考え、業界に先駆け1998年にシリーズ上市致しました。

 上市以降、お客様より高い評価を頂いております当社の後方超小旋回機は、標準機の後端を切り詰めるという発想や超小旋回機にモノブームを取り付けただけというものではなく、小旋回機であっても能力、安定性、メンテナンス性、居住性等において犠牲を強いらないという全く新しいコンセプトで一から開発した本格的な後方超小旋回機です。

 当社が後方超小旋回機を上市以降、市場では急速に小旋回機化が進み、現在当社では20t未満のショベルは全て小旋回型であり、業界内全体でも約4割の比率を占めるまでに至っております。一方最近の傾向としてレンタル化も同様に進んでいますが、狭所作業性と安全性に優れた当社グランビートルシリーズは、レンタル事業家の方からも高い評価を頂いております。また2000年には(社)日本建設機械化協会により、後方超小旋回機の定義付けがされ、今後ますます市場浸透していくものと考えられます。

 今回のモデルチェンジは、急速に進むレンタル化傾向の中、更にレンタルニーズを意識し、耐久性やメンテナンス性も向上させただけでなく、国内排ガス2次規制対応は勿論、世界規準の環境対策を実施致しました。

 今回のNewグランビートルシリーズを上市する事により、ミニショベルも含めたコベルコの後方超小旋回機の市場浸透が更に図れるものと確信しております。

注)SEエディション(もっとSolution、ますますEvolution)
もっとユーザー現場の立場にたってお客様の悩みに、ハード、ソフトの両方から問題解決にあたり、お客様もコベルコもお互いに進化していく事を表したものです。

グランビ-トル135SR
グランビ-トル135SR

「Newグランビートル&セイバー」シリーズの主な特長

(1)世界規準をクリアする環境対策
 環境への配慮
国内排ガス2次規制適合エンジンの搭載(2003年10月より施行)
EU(欧州)/EPA(米国環境保護局)排ガス2次規制対応ラベルの貼付
欧州2次低騒音規制対応
EMC指令適合の電磁ノイズ対応
(外部からの電磁波による誤操作や、周辺機器への影響を低減)
これらにより中古車としての商品力も向上します。

(2)レンタルニーズを更に意識した性能・機能UP
 1)レンタル事業家の要望に応えて
ハイリーチクレーンのブーム、アーム角度センサー用タップドブロックを標準装備。
多様なオプションへの切替を容易にしました。
(クレーン仕様への後付けが溶接不要に)
アルミ製オイルクーラの採用
業界で初めてアルミ製オイルクーラを採用したダイナミックアセラシリーズに続いて採用
燃料系のメンテナンス向上
燃料タンクの水抜きを工具不要に。
さらにフランジを取り外すと燃料タンク内部の清掃も容易。
これらにより、レンタル機の管理、メンテナンスが容易になりました。

 2)ユーザーニーズに応えて
 ○イージードライブ&オペレーション
走行モータのトルクアップで走行力8%UP。(60SR/75UR)
自動変速機能も採用し、更に走行性能を強化
スイッチ類をマルチディスプレイに集約
モード選択等すべて解り易いタッチパネルにより安全に操作ができます
(除 60SR、75UR)

 ○狭所安全性の向上
後方ミラーを標準装備&後方確認ミラーをオプション設定
ワイパー払拭面積の拡大(+11%)

《 主要諸元 》

  後方超小旋回ショベル 超小旋回ショベル
グランビートル
60SR
グランビートル
115SR
グランビートル
135SR
グランビートル
200SR
セイバー
75UR
性能 標準バケット容量
m3
0.28
(旧JIS0.25)
0.45
(旧JIS0.4)
0.5
(旧JIS0.45)
0.75
(旧JIS0.65)
0.28
(旧JIS0.25)
走行速度(高/低)
km/h
5.3/3.1 6.0/3.5 6.0/3.5 5.0/3.5 5.3/3.1
旋回速度
min-1
{rpm}
12.5
{12.5}
11.4
{11.4}
11.7
{11.7}
11.0
{11.0}
12.5
{12.5}
寸法

質量
運転質量
kg
6,700 11,800 13,400 19,700 7,640
輸送時全長
mm
5,780 6,880 7,360 8,050 6,180
輸送時全幅
mm
2,320 2,490 2,490 2,800 2,320
輸送時全高
mm
2,600 2,740 2,740 3,060 2,600
後端旋回半径
mm
1,160 1,385 1,425 1,610 1,160
前方最小
旋回半径
mm
1,750 2,330 2,380 2,380 1,160
エンジン
定格出力
kW/min-1
{PS/rpm}
40.5/2,100
{55/2,100}
58.7/2,050
{80/2,050}
62.5/2,050
{85/2,050}
91.9/2,200
{125/2,200}
40.5/2,100
{55/2,100}
作動
範囲
アーム
(標準)
mm
1,650 2,200 2,450 2,600 1,760
最大掘削半径
mm
6,310 7,710 8,340 9,000 6,420
最大掘削深さ
mm
4,100 5,060 5,520 6,150 4,170
最大掘削高さ
mm
7,180 8,160 8,630 10,230 7,500

単位は国際単位系のSI単位表示で、{ }内は従来表示です。またバケット容量、掘削力は新JISで表示しています。

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