2000年8月30日
コベルコ建機株式会社

テレスコピックブームを搭載した55t吊りクローラクレーン
『TK550』の開発/販売開始について

テレスコピックブーム式クローラクレーン『TK550』(55t吊り)

 当社はこの度テレスコピックブーム式クローラクレーン『TK550』(55t吊り)を開発し、9月1日より販売を開始致します。

 販売価格並びに販売目標台数は以下の通りです。

機 種 名 『TK550』
最大吊上
能力
55t×3.0m
販売価格 7,080万円(標準仕様)
販売目標
台数
20台/年
販売開始
時期
2000年
9月1日より

 テレスコピックブーム式クローラクレーン(TBCC)は、箱型4段伸縮式ブームを搭載したクローラクレーンで、コベルコの誇るLBCC(ラチスブーム(格子型)クローラクレーン)とRTC(ラフテレーンクレーン)の蓄積された技術を融合して完成させた、コベルコの新メニューです。

 近年の工事現場では場所の制約が厳しく、ラチスブームの組立てや、アウトリガの張り出しに必要となる十分なスペースの確保が困難になっています。また収益性が重視される中、輸送、組立・分解費用等の間接コスト削減も重要視されています。
 このTK550はLBCCの様に組立・分解を必要とせず、またRTCの様なアウトリガ設置も必要としません。それらの優れた機動性により、高い稼働効率と間接コストの削減が可能となります。

 本機の用途は主に基礎工事現場を主眼におき、相伴作業(基礎工事をする際の杭や敷鉄板等を吊る補助作業)は勿論、バイブロ(矢板打ち機)やオーガ(掘削ドリル)等のアタッチメントを装着した土木作業にも対応できます。また自在にブームを伸縮する事が出来る為、橋の下等の高さ制限がある現場でも威力を発揮します。

 なお本機は、低騒音型建設機械、排出ガス対策型建設機械です。
 (いずれも指定申請中)

『TK550』主な特徴

・輸送性 カウンタウエイト取外時質量 38t
(クローラ取外時質量 27t)
幅:3.2m(トレーラ幅内に搭載可)
・狭所作業性 後端旋回半径 3.8m
最小作業半径 フルブーム時2.42m
(手元から遠方まで広範囲に作業できます)
・安定性 ブームの軽量化等を図り、カウンタウェイト2枚(4t)を外してもフルブームで水平が可能。
また輸送時(クローラ格納時)の安全性にも配慮
・基礎工事対応 バイブロやオーガ等のアタッチメント装着を念頭においた機械強度、剛性と、装着アタッチメントにより各種油圧源取出対応(オプション)が可能

○LBCCに比べて

  輸送費用や準備作業時間/スペースを削減でき、工事費用の削減が図れる
  • ブーム組立ての必要がないので、現場に入れば直ぐに作業が出来る
  • 容易にブーム長さを自在に変更できるため、高さ制限のある橋の下での杭打ちも可能で、またブーム置き場も不要

○RTCに比べて

 1日当りの作業効率がアップし、吊荷走行に対する安全性も向上し工期短縮が可能
  • アウトリガを張らずに作業が出来る為、現場内の移動がし易く効率的で、接地面積もクローラ幅のみで省スペース化
  • クローラを採用している為、今までRTCでは入って行けなかった軟弱地での作業に威力を発揮する他、アタッチメントを付けても安定して現場内移動が出来る

【主要諸元】

項 目 単 位 数 値
クレーン最大能力 t×m 55.0×3.0
ブーム長さ m 9.97~30.1
全装備質量(標準機) t 49.98
輸送時全長(カウンタウエイト付) m 12.0
輸送時全幅(クローラ縮小時) m 3.2
後端旋回半径 m 3.8
作業時全高(ガントリ地上高) m 3.38

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