2000年7月3日
コベルコ建機株式会社 後方超小旋回/超小旋回シリーズフルモデルチェンジ
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機種名 | バケット 容量(m3) |
機械質量 (Kg) |
定価 (万円) |
販売開始 時期(月/日) |
備考 |
ビートル(後方超小旋回機)&セイバーシリーズ(超小旋回機) | |||||
ビートル20SR | 0.066 | 1,980 | 560 | 7/4 | モデルチェンジ機 |
セイバー20UR | 0.066 | 2,000 | 580 | 7/4 | 新機種 |
ビートル25SR | 0.08 | 2,410 | 640 | 7/4 | モデルチェンジ機 |
ビートル30SR | 0.09 | 3,000 | 690 | 7/4 | モデルチェンジ機 |
セイバー30UR | 0.07 | 2,970 | 792 | 8/1 | モデルチェンジ機 |
ビートル35SR | 0.11 | 3,510 | 750 | 7/4 | モデルチェンジ機 |
ボーダレスシリーズ(後方超小旋回機でクローラ幅伸縮タイプ) | |||||
ボーダレス13SR | 0.044 | 1,350 | 430 | 7/4 | 新機種 |
販売目標台数は、7機種で年間3,600台です。
なお、価格は現行機種より約3%アップとなります。
『Newビートルファミリーの新基準』
近年特に住宅建築に伴う工事現場では、都市型工事の増加により狭隘(きょうあい)地での作業が多くなってきています。狭所における作業を安全に行える事は勿論、後方を気にせずに楽に作業が出来ることから現在ミニショベルの市場においては約9割まで小旋回化がされています。
また工事の発注形態の細切れ化や先行き不透明感等により保有機械圧縮の傾向があり、自社保有からレンタル利用の依存度が急激に高くなってきております。加えて日本の需要減少に比べて海外、特に好況に支えられた欧米での需要急増等、世界のミニショベルの需要環境が著しく変化してきております。
そこで当社では今回のNewビートルファミリーの開発にあたり、従来の基準よりも更にレベルを上げた設計基準によりこれらの環境変化に対応しました。具体的には国際規格に適合したTOPS(Tip Over Protective Structure)キャノピー(国内初)を標準装備して安全性を高めました。また全機種とも超低騒音型(建設省認定)にするとともに、排ガス2次規制を見据え、安全と環境面でも国際舞台に通用するレベルに達成しました。更にはアタッチメントの強度アップや鋼板製ガードの採用により、耐久性の向上とメンテナンス費用の削減を図りました。それにより生涯コストパフォーマンスを高め、ライフサイクルを延長すると共に、国内レンタル需要にも対応する商品として完成度を高めました。
『Newビートルファミリー共通の特徴』
○国際規格適合の安全・環境対策として
- 国内初TOPS(トップス)キャノピーを標準装備
横転時オペレータ保護構造で安全性と再販性を向上します - 全機種シートベルトを標準装備(傾斜時でもオペレータの身体をホールド)
- 建設省排ガス2次規制基準値案をクリアする低公害エンジンの搭載
- 新測定方式による超低騒音型建設機械に指定
- リサイクル可能な高濃度ポリエチレン樹脂の採用
○生涯コストパフォーマンスの向上
- ガード類は頑丈で万一の損傷時にも補修しやすい鋼板製ガードの採用(メンテナンス費用の削減)
- 徹底した高耐久構造で生涯価値を高めるアタッチメント (面圧新基準や磨耗低減効果の高いツバ付広幅ブッシュの採用等)
- 安定性が高まり不整地でも機器類を傷めにくい厚板一枚構造のアッパーフレーム板底
- メンテナンスが解り易いシリーズ統一の機器&レイアウトと部品の共通化で部品ストック点数を削減
○その他
- ミニショベル初の走行自動2速機能を標準装備(30SR以上)
- 重機並みの油圧パイロット式走行操作、走行油圧ロックにより操作性と安全性の確保
- 振動が少ないショートピッチゴムクローラを標準設定
- ミニショベル全機種サイドレバー仕様(業界初)→ 重機ショベル並みの操作性と足元スペースの確保
『セイバーシリーズの特徴』
- ・緩停止機能付きキャノピー干渉防止装置を標準装備
- バケットなどのアタッチメントがキャノピーに近づき、接触しそうになるとブザーで警告、自動緩停止
- ・深さ、高さ、オフセット左作動範囲制御装置をオプション設定
- あらかじめ最大掘削深さ、アタッチメントの最高点、最大左オフセット量が設定可能。警報及び暖停止機能付きの自動停止機能により安全性を確保します
- ・油圧配管もオフセットシリンダーも内蔵したコベルコ独自の平行リンク式オフセットブームにより、万一の接触や破損に対する配慮も万全
『ボーダレス13SRの特徴』
・クローラー幅伸縮装置の採用により(1)隣地境界(1m)に余裕を持って進入できる車幅890mmの達成
(2)余裕のある広い作業現場では、クローラ幅を1,200mmに広げて安定性の高い作業が可能
- 後端はみだし量"0mm"とスイング機能を使えば、180度旋回時の作業占有幅は1,680mm
- 最大ダンプ高さ2,410mmで2tダンプへの積み込みも可能
- サービスバルブ標準装備でブレーカー、ニブラー、フォーク等のアタッチメントの装着が簡単
*1
- 後方超小旋回機
- 日本建設機械化協会の規格で、旋回時に車体の後方の安全を確保できるように、後端のはみ出し量が車幅の10%以内の油圧ショベルを後方超小旋回形という。
- 超小旋回機
- 同協会の規格で、旋回時に前方向、後方ともはみ出し量が車幅の10%以内の油圧ショベルを超小旋回形という。