1999年11月10日
コベルコ建機株式会社 後方小旋回ミニショベル「ボーダレス09SR」の開発・販売についてコベルコ建機株式会社はこのほど、後方小旋回ミニショベルの最小機種としてバケット容量0.022m3、機械質量940kgの「ボーダレス09SR」を開発し、11月11日より販売を開始いたします。販売価格及び販売目標台数は下記の通りです。
【主な特徴】 (1)優れた狭所進入性 (2)優れた狭所作業性 (3)運転席の快適性と操作性の向上 (4)車両積載の安全性と容易さの向上 (5)耐久性の向上 ミニショベルは主に住宅建築など狭所での掘削作業用として、上下水道、ガス、電気、通信などの管工事に代表される生活関連工事に多く使用されています。近年、特に住宅建築に伴う工事現場環境は狭くなる一方であり、機械を入れることができずに人手に頼らざるを得ないような場合もあります。そこで当社は'90年9月にミニショベルで初めてクローラ幅の自動伸縮機構(=ボーダレス機構)を採用した「SK007 (質量740kg)」を開発し、1クラス下の狭所作業性と、1クラス上の作業性を併せ持つ「ボーダレスショベル」(=クラス概念を超えたショベル)として500kg~1.5tクラスで4機種のシリーズ展開を行なってまいりま した。 一方、近年は狭所における作業を安全に行えることはもちろん、後方を気にしないで楽に作業ができることからショベルの小旋回化が進み、中でも特に標準機並みの性能を備えた後方小旋回型が急速に普及してきました。これに対し当社は、後端旋回半径を縮小して車幅からのはみ出し量を0、ないしはごくわずかに抑えた1.5t~4.5tクラスのミニショベル「ビートル」シリーズ、7t~23tクラスの「グランビートル」シリーズを開発し、後方小旋回化を進めてまいりました。 こうした中で、今回の「ボーダレス09SR」は、狭所進入性のためのボーダレス機構の採用と、狭所作業性のための後方小旋回化の両方を具現化したミニショベルとして開発いたしました。クローラ幅を750mm~980mmまで拡縮できるクローラ伸縮機構を搭載しているため、800mm程度の通行幅しかない住宅基礎や半間ドアを、クローラ幅を縮めて進入し、作業時にはクローラを張り出して安定した作業を行うことが可能です。また後方小旋回化によって1mの隣地境界内においても、これまではブームスイングだけでしかできなかった掘削作業を、旋回操作を伴った掘削~旋回~排土と効率良く行うことができます。 また、コンパクトな機体にもかかわらず足元の広いスペースを確保できるクラス初採用のサイドレバー方式。吊り時のバランスを考慮した設計とあわせて、クレーン付きトラックでの積み降ろしを安全かつ容易にする標準装備の1本吊りフック。ガタを抑えるために随所に強化を施したアタッチメントなど、さまざまな機能・性能を確保しています。 当社は今後も、何よりお客様の現場を重視する「ユーザー現場主義」の姿勢を貫き、ますます多様化するユーザーニーズに対応した商品開発を積極的に進めていく考えです。 ボーダレス09SR(SK09SR)の主な仕様
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